• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

HDL亜分画、Lp(a)値の家族集積性に関する研究-摂取栄養素量、運動量、食習慣の関わり-

研究課題

研究課題/領域番号 07680064
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関県立新潟女子短期大学

研究代表者

宮西 邦夫  県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 教授 (70018836)

研究分担者 豊嶋 英明  名古屋大学, 医学部・公衆衛生学教室, 教授 (10023657)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードLp(a)値 / Lp(a)フェノタイプ / 家族集積
研究概要

【目的】血清Lp(a)値の家族集積状況とLp(a)フェノタイプの関わりについて検討した。
【対象と方法】Lp(a)値は、‐80℃に凍結保存した学童とその両親(55家族)の残余血清を溶解させ、COBAS MIRA‐S(日本ロッシュ)を用い、ラッテックス凝集比濁法(LIA法:三和化学研究所製)により測定した。Lp(a)フェノタイプの判定はSDS‐PAGE電気泳動法及び免疫学的手法により実施した(三和化学研究所製:Lp(a)左1タイプ分析キット)。尚、フェノタイプの分類は、、apoB‐100より速く泳動されるもの(F type),同じもの(B type),遅いものをS1,S2,S3,S4type、検出感度以下のものを0(null)typeとした(Uterman,阿部らの基準)。更に、Ib Christian Klausenらの分類法に基づいて、I,II,III,IV,nullの5群に分けた。統計学的検討にはFisherの直接確率法を用いた。
【結果並びに考案】統計学的検討は、Lp(a)値が正規分布していなかったため、自然対数に変換した値で行った。子,父親,母親のLp(a)値(最小,最大値)は各々、12.6±7.2(3.7〜40.9)mg/dl,14.9±10.6(3.8〜52.2)mg/dl,14.2±13.5(3.0〜91.6)mg/dlであった。子(男,女別を含む),父,母のLp(a)値に有意な差はなかった。Lp(a)値の家族内集積状況をみるため、子,父,母のLp(a)値(自然対数変換値)の相関係数を求めたところ、父対子はr=0.26(p<0.1),母対子はr=0.37(p<0.01),両親間はr=‐0.26(p<0.1)であった。両親間の関係については今後、更に検討する歩強うがあろうが、遺伝的関係のある親子間で正の相関が認められたことから、Lp(a)値の親子間の相関に遺伝要因の関与が推測された。次いで、子,父,母におけるLp(a)の高値者(≧25.0mg/dl)の出現割合について調べたところ、各々、5名(9.1%),7名(12.7%),6名(10.9%)であり、両親における高値者の陽性率は子の同陽性率に比べ有意に高かった。更に、Lp(a)高値者の家族内集積状況を知るため、両親のいずれかが高値の群(n=12)と正常値の群(n=43)に分類し、両群における子の高値者の出現率について検討した。その結果、高値群では4名(33.3%)であり、正常群の0名(0.0%)に比べ、有意に高値の子の出現率が高かった。高値者のフェノタイプの分類は、子(n=5:I=1名,II=3名,III=1名),父(n=7:I=3名,II=1名、III=3名),母(n=6:I=1名,II=3名,III=2名)であり、分子量の小さいもの(クリングル数<23)の保有割合は、子,父,母各々、80.0%,57.1%,66.7%であった。以上の結果から、Lp(a)高値の出現に分子量の小さいフェノタイプの関与が示唆された。
【結語】Lp(a)値は親子間で正の相関が認められたことから、Lp(a)値の親子の集積に遺伝要因の関与が示唆された。また、Lp(a)高値の出現には小さい分子量のフェノタイプが関与していた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宮西邦夫,豊嶋英明 他: "成人の血清Lp(a)値と冠危険因子の関係について" 日本衛生学雑誌. 50. 565 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮西邦夫,豊嶋英明 他: "血清Lp(a)値の関連要因に関する研究" 日本公衆衛生雑誌. 42. 735 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮西邦夫,豊嶋英明 他: "成人男性におけるアポリポタンパク(a)フェノタイプと血清Lp(a)値の関連について" 日本衛生学雑誌. 51(掲載予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi