科学技術論争についての歴史的・現代的事例を、(1)分野内論争と、分野間ないし分野外との論争について分析し、(2)その終結のパターンについて複数のタイプを同定し、これまでの論争を位置づけた。 また特に今年度の成果として「研究モード論」に基づいて、「モード1」と「モード2」の概念を新たに導入することが有益であることが明らかになった。そしてこの観点から、特に「モード2」型のものについて「コンセンサス・コンフェランス」のような制度を導入することが意義あるとの結論を得た。 さらに、アメリカにおける「サイエンス・ウオ-」が上記分野間ないし分野外との論争として位置づけられうること、及びSSC中止問題にまつわる論争が本研究の立場から分析しうることが明らかになった。
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