研究課題/領域番号 |
07680121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
河合 洋祐 山口大学, 教育学部, 教授 (00035148)
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研究分担者 |
宮田 浩文 山口大学, 農学部, 助教授 (90190793)
皆川 孝志 山口大学, 教育学部, 教授 (50035143)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 運動制御 / 平衡機能 / 前庭神経外側核 / 単シナプスEPSP / Ia EPSP / fast運動ニューロン / slow運動ニューロン / 外側前庭核 / IaEPSP / 膜特性 |
研究概要 |
本研究の目的は単シナプス性EPSPs(mno-EPSPs)を手がかりとして運動制御機構におけるfastおよびslow運動ニューロン(MN)の役割を明らかにすることである。このために麻酔ネコを用いてMNの細胞内電位を記録し、内側腓腹筋(MG)およびヒラメ筋(sol)MNに誘発されるIa EPSPsあるいは前庭神経外側核(Diters核)刺激により誘発されるmono-EPSPs(DN-mono-EPSPs)について分析した。 1.Ia EPSPsの振幅と運動単位の性質の関係 (1)収縮特性から運動単位のタイプを同定して調べると、同名、異名いずれもIa EPSPsの振幅はS>FR>FFの順に大きかった。(2)Ia EPSPsの振幅はMNの軸索伝導速度、AHPの持続時間および筋単位の単収縮時間との間に有意な相関関係がみられた。しかし、MNの細胞体の平均直径との間には有意な相関関係は見られなかった。 2.DN-mono-EPSPsとMNの電気的特性の関係 (1)本実験で得られたDN-mono-EPSPsは軸索伝導速度90〜110m/sのDiters核細胞に由来すると推定さる。(2)DN-mono-EPSPsの振幅はMG-MNで1.33±0.67mV、Sol-MNでは1.51±0.7lmVであり、両者の間に有意差は認められなかった。(3)MG-MNにおいてはAHPの持続時間とDN-mono-EPSPsの振幅の間に有意な相関関係が認められた。しかし、Sol運動ニューロンではそのような関係は見られなかった。(4)Sol-MNではDN-mono-EPSPsの振幅と立ち上がり時間との間に高い相関関係が認められた。 (5)Diters核に2発刺激を加えて、第2発目の刺激で誘発されるDN-mono-EPSPsの振幅の平均値は第1のそれの2.28倍であった。 以上の所見は姿勢制御機構などの解明のために重要な意味を持つと考えられる。
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