研究課題/領域番号 |
07680122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
杉浦 崇夫 山口大学, 教育学部, 助教授 (80136150)
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研究分担者 |
宮田 浩文 山口大学, 農学部, 助教授 (90190793)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 骨格筋 / ミオシン重鎖分子種 / 部位差 / 筋線維タイプ / 骨格筋線維 |
研究概要 |
本研究は、正常なラット骨格筋から得た単一筋線維中に異なったミオシン重鎖分子種(MHC)が混在する筋線維が存在するかどうかまたどの程度存在するかについて、生化学的、組織科学的に筋の部位毎に検討した。 5、10週齢のラットヒラメ筋の近位部、筋腹部、遠位部から単一筋線維を作成し(5週齢1772本、10週齢1341本)、MHC発現の部位差について検討した。さらに、近位部と遠位部について厚さ10μmの連続横断切片を200枚作成し、myofibrillar ATPase染色による組織化学的検討も行った。 その結果、発現するMHCはIやIIaに加えIIdや新生児型のMHCも発現している筋線維が観察され、5週齢9種類、10週齢7種類のパターンが観察された。各部位で複数のMHCが混在する筋線維の比率は、遠位部(5週齢;36.2±8.1%、10週齢;27.7±4.5%)、筋腹部(5週齢;38.5±7.9%、10週齢;22.4±7.2%)、近位部(5週齢;26.7±7.8%、10週齢;19.6±2.7%)であり、近位部に比べ5週齢では遠位部と筋腹部で、10週齢では遠位部で有意(P<0.05)に高値であった。 組織化学的に分類されたTypeI線維比は、遠位部(5週齢;60.6±2.3%、10週齢;71.3±0.8%)に比し近位部(5週齢;64.5±1.6%、10週齢;73.5±3.0%)で有意(P<0.05)に高い値であった。また、いずれの部位ともTypeI線維比率は、10週齢に比し5週齢の方が有意(P<0.05)に低い値であった。さらに、TypeIICと分類された筋線維の染色強度は、各部位とも一様ではない筋線維が多く観察された。 本研究の結果は、ラットヒラメ筋の単一筋線維中にはミオシン重鎖分子種が混在する筋線維が多く観察され、さらにその程度は、週齢や筋の部位によって異なることを示す。
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