• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

運動による免疫物質の変化についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680135
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関国士館大学

研究代表者

内藤 祐子  国士舘大学, 体育学部, 助教授 (00147258)

研究分担者 市川 公一  国士舘大学, 体育学部, 教授 (90119066)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード唾液 / IgA / 運動 / コルチゾール
研究概要

最近,重要な生体防御機構の一つである免疫機能とスポーツとの関連が注目を浴びている。本研究ではその種類の唾液が生物学的試料として適しているかといった点に注目して独自に開発した唾液採取装置を用いて唾液中のIgA濃度の変動を検討した。その結果,1)耳下腺唾液中のIgA濃度が混合唾液中の濃度を左右していること,2)混合唾液中のIgA濃度は分泌速度やタンパク濃度によって影響されることが判明した。したがって、IgA濃度の増減を示す場合、あらかじめ分泌速度かタンパク濃度あたりの濃度に計算し直して影響を及ぼすファクターを除外する必要があることがわかった。さらに,自転車エルゴメーターによる運動(70%VO_<2max>)負荷直後では唾液中のIgA濃度は低下し,運動終了30分後には回復していた。また、柔道女子選手の唾液IgA濃度を減量前,減量後(試合前2日),試合50日後の3回測定し変化を調べた。1)減量に伴う体脂肪は17%減少したが,除脂肪体重は2%減に止まっていた。2)生化学検査値では血清トリグリセリド,総タンパク濃度は減量前に比べて減量後は有意に減少した。一方,血清コルチゾールは試合前に上昇し,試合50日後には有意に低下していた。3)唾液のIgA濃度は減量後減少し,試合50日後では増加していた。4)減量前後でのコルチゾールと唾液IgA濃度の増減には負の相関があった。コルチゾールはリンパ旧増殖反応を抑制作用があるので減量等のストレスに生体が対抗しようとしてコルチゾールが多量に分泌され,その結果,IgA後退産生細胞の増殖が阻止され,唾液中のIgA濃度が低下したと考えられる。近年,免疫系は単独の機構ではなく,神経系や内分泌系との相互作用によって働くことが明らかにされつつある。今後、運動に影響を及ぼす内分泌系と免疫系のクロスリンクを解明するためIgA濃度の経時的変化を検討するつもりである。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 内藤祐子他: "運動による唾液中の免疫物質の変化について" 国士舘大学体育研究所所報. 13. 11-16 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 内藤祐子他: "大学柔道女子選手の減量時における血液生化学成分と唾液IgA濃度" 国士舘大学体育研究所所報. 14(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 市川公一他: "体育学部学生の咬合・咀嚼機能に関する客観的と主観的評価" 国士舘大学体育研究所所報. 13. 25-31 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 市川公一他: "大学サッカー選手の咬合機能と握力の関係について" 国士舘大学体育研究所所報. 14(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi