研究課題/領域番号 |
07680136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
山口 正弘 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (00052986)
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研究分担者 |
亀山 恒夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (90052993)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 走運動トレーニング / ラット脚筋 / トロポミオシン / トロポミオシンαサブユニット / トロポミオシンβサブユニット / トロポミオシン・イソフオーム / グリセリン処理腸腰筋 / トロポミオシン交換グリセリン筋 / グリセリン処理筋 / 筋収縮速度 / 速筋 / 遅筋 / 分子内架橋 / acto-HMM-ATPase |
研究概要 |
筋収縮機能に深い関係を持つ筋収縮調節タンパク質の一つにトロポミオシン(Tm)がある.運動トレーニングにより筋肉が発達し運動のパ-フォマンスが向上するが、その時Tmの分子レベルの性質や運動トレーニングによる適応は次のようであった. 1.骨格筋Tmはαとβsubunitから成る二量体であり、腓腹筋(速筋)はααが極めて優位なααTmとαβTmからなり、ヒラメ筋(遅筋)はほとんどがαβTmであった. 2.ααTmとαβTmをそれぞれ分画し、actoHMM ATPase活性に対する阻害度はααTmで65%、αβTmで35%程度であった. 3.グリセリン処理ウサギ腸腰筋に速筋Tmおよび遅筋Tmをそれぞれ交換付加することにより、後者が前者より有意に遅くなった. 4.持久性運動トレーニングをさせたラット速筋のTmはαβTmが増加した.このαβTmの増加したTmを交換付加したグリセリン処理筋の収縮は非トレーニング・ラットのTmの場合に比べて収縮速度は低下した. 以上の結果から、骨格筋のTmはαα-とαβ-Tmsから成っていて、筋肉中でこの両者の比率が筋肉の運動性と関係していると思われる.運動トレーニングをすると、筋肉が最適に運動できるようにTmのααとαβの比率が遺伝子レベルで調節されていることが示された.
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