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長距離走者の赤血球膜脂質について

研究課題

研究課題/領域番号 07680141
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東海大学

研究代表者

岩垣 丞恒  東海大学, 体育学部・社会体育学科, 教授 (10056103)

研究分担者 新居 利広  東海大学, 体育学部・体育学科, 助教授 (50175949)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード赤血球膜 / phosphatidylcholine / phosphatidylethanolamine / sphyngomyeline / 脂肪酸組成 / アラキドン酸 / methyltransferase / sphyngomyelinase
研究概要

毛細血管内を非常に速い速度で通過する赤血球(RBC)には変形能がある。その形と赤血球膜脂質との間にはphosphatidylcholine (PC)を中心とした脂質組成の違いがある。運動ではこれらの現象がさらに要求される。持久性トレーニングではその頻度,持続時間,血液中の代謝的変化などが赤血球膜脂質の量的・質的変化を起し,末梢血管抵抗,血液粘性,さらには最大酸素摂取量へ関係が考えられる。本研究では対照者群(n=10,男性,18.5±3.5才)と長距離走者群(n=11,男性,18.8±0.8才)のRBC膜脂質を比較し,その違いを検討した。それぞれのRBCをghoast cellsとし蛋白をBradford法で定量し,Folchたちの方法で得た脂質を薄層クロマトグラフィーで分離後,それぞれの脂肪酸をガスクロマトグラフィーで分析・定量した。総脂肪量並びにcholesterol量には全く差異はなかった。phosphatidylethanolamine (PE)は有意に低下し(p<0.05),パルチミン酸(C16),ステアリン酸(C18),リノール酸(C18: 2),メバロン酸(C24: 1)に有意な上昇がおき(それぞれp<0.05),アラキドン酸(C20: 4)には有意な低下が認められた(p<0.05)。ラットの遊泳トレーニングで得たmethyltransferase IとIIの亢進によるPEの低下とPCの増加が期待されたが,長距離走者群のRBC膜PCには量的にも質的にも変化はなかった。しかしsphyngomyeline (SM)に有意な増加が生じ(p<0.05),脂肪酸組成でもC16, C24: 1の増加,C18, C20: 4の減少がそれぞれ有意に認められた(p<0.05)。SMの量的・質的変化はセラミドとPCを介したsphyngomyelinase活性の亢進を意味し,長距離走者のRBCではmethyltransferase I, IIと-sphyngomyelinase活性の亢進が考えられた。そしてこれらの活性亢進の背景には,持久性トレーニング初期にはmethyltransferase I, IIを介したPE-PC関係,後期にはsphyngomyelinaseを介したPC-SM関係が区分されると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩垣 丞恒: "長距離走者の赤血球膜脂質の変化" 東海大学スポーツ医科学雑誌. 8. 未 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 岩垣 丞恒: "遊泳トレーニングラットの赤血球膜脂質の変化" 運動生化学. 8. 未 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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