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本態性高血圧症の運動療法と薬物療法併用の功罪-自然発症高血圧ラットを用いた研究-

研究課題

研究課題/領域番号 07680143
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

鈴木 政登  東京慈恵会医科大学, 医学部・臨床検査医学, 講師 (10110925)

研究分担者 町田 勝彦  東京慈恵会医科大学, 医学部・臨床検査医学, 教授 (70056886)
中家 優幸  東京慈恵会医科大学, 医学部・生理学第2内宇宙航空医学, 講師 (40056932)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードSHR / カプトプリ-ル / 自由運動 / 運動と薬物療法の併用 / 収縮期血圧 / 拡張期血圧 / 血清コレステロール / 血漿HDL-C
研究概要

1.研究目的:本研究は,本態性高血圧患者が運動療法(Ex)および運動と薬物(Drug)を併用(Ex+Drug)した場合の降圧効果,その他のmerit, demeritを明らかにする目的でなされた。
2.研究方法:ヒト本態性高血圧のモデルとして7週令の自然発症高血圧オスラット(SHR)を選び,各々6匹づつEx, Drug, Ex+Drug群および安静対照群(Cont)の4群(合計24匹)に分けて16週令まで飼育した。運動は,自発運動ができる回転ケージ(シナノ)を用いた。回転数の記録から,走行距離を算出した。血圧は,1週間に1回づつtail-cuff法による実験動物用非観血的自動血圧測定装置(BP-98A,ソフトロン)を用いて測定した。降圧剤としてACE inhibitorカプトプリ-ルを用いた。予備実験による飲水量から推定して1日体重あたり3mg摂取されるよう水道水に溶解して投与した。飼料は粉末(CE-2;日本クレア)とし,自由に摂取させ残量を秤量し,1日あたりの摂取量を算出した。飲料も自由にし,飲水量を計測した。最小秤量1gの秤量器を用いて週1回,血圧測定時に体重を測定した。尚,飼育期間中は朝6時から夕方6時までの12時間を明期,他を暗期とし,飼育室温は23.0±2.0℃(湿度55〜70%)に維持した。尚,諸計測はすべて明期の午前10〜12時の間に実施した。16週間飼育終了後にネンブタール麻酔下で放血,屠殺し臓器重量を測定した。ヘパリン採血した検体を用い,血液学的成分(RBC, WBC, PLT, HCT)および生化学的成分(TC, TG, HDL-C, 尿酸,アルブミン,その他)を測定した。
3.研究結果および考察:6週令の体重は平均162.0〜169.3gで4群に差はなかった。実験初期(6〜8週令)の収縮期(SBP)および拡張期血圧(DBP)には4群間に差はなかったが,実験3週目以降,ContおよびEx群は漸増し,DrugおよびEx+Drug群はほとんど変化はなく,16週目のSBP/DBPは,それぞれCont群216.0/172.7,Ex群226.5/176.8,Drug群167.6/136.5,Ex+Drug群163.5/127.6mmHgであった。自由運動のみによる降圧効果はまったく認められず,SHRの降圧効果はカプトプリ-ルのみに認められる,と結論される。しかし,Drug群とEx+Drug群間の体重あたり心臓および腎臓重量には差がなかったが,前頚骨筋,ヒラメ筋重量は多い傾向にあった。
4.結論:以上の結果から,運動と薬物療法を併用しても腎や心臓への負担は多くならず,しかも運動によって筋量が増すことが示された。さらに,血液学的,生化学的成分測定値からは運動と薬物療法併用のdemeritは指摘されなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木,政登: "本態性高血圧症の運動療法と薬物療法併用の功罪" 第51回日本体力医学会大会. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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