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総運動量の違いは免疫担当細胞の働きにいかなる影響を与えるか

研究課題

研究課題/領域番号 07680144
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

小川 芳徳  東京慈恵会医科大学, 医学部・リハビリ科内体力医学研究室, 助手 (70142479)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード運動トレーニング / 総運動量 / 免疫担当細胞 / 6 mice / quantity of exercise
研究概要

運動を習慣的に継続した場合に免疫系の応答がどのように適応していくかは非常に興味深いが,トレーニングと免疫応答に関する研究は少ない(Soppi,1982;小川,1991).動物を対象にした研究においてもトレーニングと免疫能に関する見解は一致していないのが現状である(Tharp&Preuss,1991;Pahlavani,1988;Simpson,1989).そこで,種々のトレーニング回数の違いによる免疫系への影響を血中のリンパ球と免疫臓器のリンパ球(T細胞,B細胞)を指標に検討した.被検動物は近交系マウスC57BL/6Cr雄である。運動トレーニングは自由回転ケージで行った.昨年度の運動トレーニング期間は6週間とし,その結果,運動トレーニングに対する免疫応答は血液中及び各免疫臓器で固有に応答し,総運動量は影響しないことが示された.運動の効果が短かったことも考え併せトレーニング期間をさらに延長し,36週間とした.マウス32匹はトレーニング内容により4群に分けられた.a)7回/週群,b)4回/週群,c)1回,週群,d)対象群.採血は後大静脈より行った.胸腺,脾臓,リンパ節の各臓器は摘出後細かくし,細胞を1×10^7cells/mlに調整し検体とした.用いた抗体は抗マウスCD90(Thy1.2^+;T細胞),抗マウスCD4(L3T4^+;ヘルパーT細胞),抗マウスCD8(Lyt-2^+;サプレッサーT細胞),抗マウスCD45R/B220(B細胞)であり,フローサイトメーター(FACScan,LysisII)で解析した.
週当り1日の運動量は昨年度(6週間)ではa,b,c群間に相違は見られなかったのに対し,今年度(36週間)ではa群がb,c群に比し有意に多かった.体重はトレーニング期間の長短にかかわらず運動群は減少傾向にあった.体重あたりの胸腺,脾臓,リンパ節重量は各群,各トレーニング期間群とも不変であった.血液,胸腺,脾臓中の免疫細胞の変化は一定の傾向を示さなかったがリンパ節では6週,36週群とも有意な変化を示す細胞がみられた.これら細胞の変化を細胞の増殖能からの検討を考え,現在継続中である.以上の成績から,長期運動トレーニングに対する血液及び各免疫臓器の免疫細胞は固有に応答し,トレーニング期間の長短、総運動量(運動回数)は影響しないことが判明した.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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