研究課題/領域番号 |
07680149
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 大阪体育大学 |
研究代表者 |
金子 公宥 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00067232)
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研究分担者 |
宍倉 保雄 大阪体育大学, 体育学部, 助教授 (60067254)
山崎 武 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50067237)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 歩行 / 高齢者 / 効率 / 体力 |
研究概要 |
本研究では、加齢に伴う歩行運動の変化を動作と体力の両面から横断的・縦断的に分析した。健康な中高齢女性89名(45〜84歳)に「気持ちの良い速度で普通に歩く」自由歩行を指示し、10mの床面での歩行動作をビデオカメラで撮影して、歩行速度や関節角度などを計算した。同時に体力測定も行った。被験者を年齢層別に50歳群(45〜54歳)、60歳群(55〜64歳)、70歳群(65〜74歳群)、80歳群(75〜84歳)の4群に分けて分析し、次の結果を得た。 1.歩行速度、歩幅、身長当たりの歩幅、歩調が(50歳群に比べ)70歳以上の高齢群で有意に低下した。 2.加齢に伴って片足支持時間と両足支持時間は増加したが、[片足支持時間/両足支持時間]比は低下した。 3.爪先離地と踵着地の時点における歩行姿勢を調べた結果、高齢群ほど爪先離地時の諸関節における角度の減少する傾向が見られた。 4.体力テストの成績は高齢者ほど低く、また体力の低い人ほど歩行速度が遅く、両足支持時間が長かった。 5.6年前の測定にも参加した21名(53〜81歳)の自由歩行における速度、歩幅、歩調を比較した結果、以前より低下した者と増加した者がおり一定の傾向が見られなかったが、爪先離地時の足関節前面角には、歩行速度の低下群と増加群のいずれにも明らかな低下が見られた。 以上の横断的・縦断的分析の結果から、高齢者にみられるキック終末時の足関節角伸展の不十分さが、加齢に伴う歩行速度低下の一因と考えられた。
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