研究課題/領域番号 |
07680176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
白井 義彦 愛知学院大学, 教養部, 教授 (80003755)
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研究分担者 |
南埜 猛 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助手 (20273815)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 管理区 / 地域変化 / 地域的対抗関係 / 水利慣行 / 社会効果 / 兼業深化 / 異常渇水 / 集団的な水稲栽培組織 / 水利権 / 節水対策 / 社会的緊張 / 集約的土地利用 / パイプライン化 / 水稲の集団栽培方式 / ロ-テーション・ブロック / 役水灌漑 / 番水 / 兼業農家 / ファームポンド |
研究概要 |
平成8年度の調査では、愛知用水事業の水利施設にかかわる新規の管理組織である「管理区」の典型例として、三好町新屋管理区を取り上げて、愛知用水の影響と地域変化を明らかにした。 (1)三好池の造成によって藩政時代からの曲り池の用水配分をめぐる新屋地域と三好上地区の地域的対抗関係が是正され、水利慣行が消滅して愛知用水の社会効果となった。 (2)通水後、用水事情が安定し、土地改良事業とパイプライン化が施行され、農業経営や農業労働の側面にプラスの影響を及ぼした。ただ、1960-95年における新屋管理区の農家構成と農業生産構造の変化をみると、農業生産内容は兼業深化のなかで経営される水稲+施設園芸にしぼられてきたことがわかった。 (3)平成6年の異常渇水時における三好池掛かり新屋管理区の対応を調査した結果、渇水に対する組織的な取り組みや番水の動員数からみても適正に水管理がなされた。その理由として、水管理システムの基礎が完備されていること、集団的な水稲栽培組織の形成を指摘した。
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