研究課題/領域番号 |
07680248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
津川 昭良 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60006997)
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研究分担者 |
水谷 好成 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40183959)
鈴木 弘志 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30006449)
草野 清信 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50091682)
本田 強 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60006004)
小野 元久 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (70113876)
安孫子 啓 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (10282146)
小住 兼弘 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60006450)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 中学校技術・家庭科教育 / 学習内容の検討 / 教具・教材の現代化 / 教員・教材の現代化 |
研究概要 |
1.平成8年度は、平成7年度に開催された教育現場の実態を把握するための研究会議での成果も参考にしながら、『現代の社会情勢』や『構造化』について検討がなされ、教科や科目の関連、領域間、学習内容別などの関連をさせるとの共通理解をもつことにより、技術教育のための学習内容構造化の方向性が示された。(1)技術・家庭科の歴史的な流れを振り返り技術教育の現況分析を行い、技術・家庭科技術系列を構造化することにより将来の技術教育の在り方を教科教育的に展望した。(2)大学における技術教員養成や教育研究の内容を、より実践的なものにするためと平成7年度の研究会議の成果を一般化するために、宮城県の中学校224校に対して実態調査を行った。現場の実態を知ることによって生きた教材研究の材料を提供することができた。 2.中学校技術・家庭科の各領域を分担する研究者により、それぞれの領域の学習内容の構造化について検討がなされ、それぞれ成果が得られた。領域の性格により多様であるが、それらの成果は以下の通りである。(1)演習や実験実習の内容は、結論が分かっている通常の実験実習の課題に加えて、創造力を育成するためにも解答を自ら組み立てて行く内容の『複数解答をもつ実験課題』を取り入れる必要性があることを提唱した。(2)技術・家庭科で扱う技術内容を領域間に共通な技術と領域固有の技術とに分類できることを、金属加工を例に示した。(3)電気領域では、スイッチを核として構造化できることを示して学習内容の構造化の新しい方法について提言した。(4)栽培領域については、中学校技術教員養成の立場から授業の組み立てについて芽生え学習教材の具体的な例を挙げながら学習内容の構造化について検討した。(5)木材加工については、製作を通して生物材料としての木材を理解させること、従来の切削加工や処理加工に加えて物理的・化学的加工法も取り入れることが重要な課題と位置づけて、新しい加工技術の構造化を提言した。(6)情報基礎については、学生の実態を把握しながら、知識と技術の積み重ねができる内容を達成することが重要であるとして、LANに関する学習教材の具体例を挙げて、内容の構造化を検討した。 3.研究期間に研究者と技術教員とが現状理解の目的で複数回の研究会議を聞くと共に、研究の過程において学会などに20件以上の研究発表を行うなど活発な研究活動をしてきた。これによって教育現場と大学との共同研究の場として、教材研究による成果を現場に生かすための道を開いた。
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