研究課題/領域番号 |
07680255
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
櫻井 明久 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (80116160)
|
研究分担者 |
奥井 正俊 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50144548)
松本 敏 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (10199870)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 学力 / 学力測定 / 地理的見方・考え方 / geographical thinking |
研究概要 |
本研究は、社会科の中にあっては比較的学力についての研究が蓄積され、客観的なテスト法によってそれが測定し易いことの多い地理学習を例として学力の測定法を工夫することにあった。平成7年度は、1.社会科学習における学力に関する研究成果の検討、2.地理的見方・考え方に関する研究及び地理学習における学力論の検討、3.学力の測定に関する他教科の研究成果の検討、4.学力測定の試行が計画・実施され、8年度には、5.測定方法の工夫、6.方法の比較、7.結果の検討が行われた。 こうした研究の必要性については従来から指摘されてきが、社会科では学力測定、授業評価自身に多くの困難があり、研究例は非常に少ない。社会科で比較的成果が多いと期待された地理的分野においても同様である。しかし、教育測定の分野では、測定方法の工夫が既になされており、また通常の統計学の方法によっても、社会科および地理学習における学力測定の方法の工夫・改善のために資することが出来そうである。問題は、むしろ例えば、空間的認識の発達自体とその表出としての表現技術とを、学力を考える際にどの様に区別すべきかといった点にあることが明らかになった。 本年度は、昨年度実施されたテスト結果のS-P表による分析の比較検討を行うと共に、購入したパソコンおよびソフト類を組合わせ、小学校低学年、中学年児童と中学生の空間認識に関する測定を試みた。それらデータは300人分を越えるものである。現在、通常の統計分析中であるのであるが、システム化が図られ、処理速度も見違えるほどに改善された。 購入したソフト、数量化法や多変量解析の利用によって、学力を複合させて把握すれば、総合的な授業評価が可能となり、授業の利害得失が明かとなり、授業改善の具体的方策が示せることになろう。その意味で、残された課題は、方法といううよりも学力の捉え方そのもの、具体的にはテストなどでの問い方であることが明らかになった。
|