研究課題/領域番号 |
07680275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
早田 武四郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (00171372)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | グループ・ワークの4つのテーマ / 全テーマは高い親近性を有する / 作業期間は1.5ヶ月間 / 学習者の英語のイメージ / 学習者間の交互作用 / キー・メディアとしての教師 / テキスト(教材) / 教具(視聴覚機器) / 学力増進法 / 英語のイメージを高める / グループ・ワーク / 課題 / 学生間の交互作用 / 教師 / 親近性の高い課題(テーマ) / 親近性の低い課題(暗誦、要約) / 実験群&統制群 / 総合英語テスト / 96年度のグループ・ワークの課題 / 親近性=必要性+好感性 / 個人課題との比較 / 親近性の低い課題(翻訳その他) / 総合英語テスト(プリ&ポスト) / テーマ設定の基準 |
研究概要 |
A. グループ・ワークに用いたテーマ 平成7年度、(1)世界の英語(2)英語の歌10選(3)和歌山名所10選(4)留学したいアメリカの大学(5)無課題 平成8年度、(1)英語の諺100選(2)海外サバイバル表現100選(3)イギリスの古城紹介(4)英語国ニュージランドの紹介(5)無課題 平成9年度、(1)英語の諺100選(2)海外サバイバル表現100選(3)イギリスの古城紹介(4)英語国ニュージランドの紹介(5)無課題 B. 結果 平成7年度、4月テストにおいて、実験群、統制群両群の等質性が確認され、7月テストにおいて実験群が5%水準で有意に優れていた。下位テストでは基礎学力-、読解テストにおいて、実験群が1%水準で有意に優れていた。平成8年度、4月テストにおいて、実験群、統制群両群の等質性が確認され、7月テストにおいて、実験群が5%水準で有意に優れていた。下位テストではリスニング、クローズ、テープ・ディクテーションにおいて、実験群が5%水準で有意に優れていた。平成9年度、4月テストにおいて、実験群、統制群両群の等質性が確認されたが、下位テストの読解テストで等質性が認められなかった。それ以外の下位テストでは等質性が認められた。7月テストにおいて、実験群が5%水準で有意に優れていた。下位テストでは、リスニング、基礎学力、テープ・ディクテーションで実験群が5%水準で有意に優れていた。 C. 英語のイメージを高めることについて、 英語と学習者間には様々な媒体が存在し、それぞれ親近性(イメージ)を有している。親近性は必要性と好感性によって構成されている。(理性で受ける時は必要性であり、感性で受ける時は好感性である)英語と学習者間の主要な媒体の一つに「英語のイメージ」があり、その親近性の度合を高めることによって学習者の英語の学力を高めることができる。「英語のイメージ」なる媒体の親近度を高めるには、その媒体に親近性の高い媒体を付加することによって可能である。親近性を高める付加媒体の一つに「グループ・ワーク」がある。グループ・ワークの親近性昂揚の要因は、そこにおいて使われる「テーマの親近性」、「グループ内-」および「グループ間の交互作用」である一般に脳裏に描いた抽象概念も実際に行動を通すことによって心理的に身近なものになる傾向がある。優れた授業創出のためには、キーとなる英語学習媒体の親近度を出来るだけ高くする必要がある。キーとなる媒体には「英語イメージ」「教師」「テキスト(教材)」「教具(視聴覚機器)」「課題」「学習者間の交互作用」等があり、グループ・ワークは「課題」「学習者間の交互作用」に含まれると考えられる。
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