研究課題/領域番号 |
07680299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
坪川 武弘 福井工業高等専門学校, 一般科目教室, 助教授 (70236941)
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研究分担者 |
梅木 富士夫 福井工業高等専門学校, 一般科目教室, 教授 (50042966)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 工学系数学教育 / 数式処理システム / 高機能グラフ電卓 / 数値実験 / 中心極限定理 / 数学教育 / Muthemutica |
研究概要 |
〔研究の目的など〕電算機の有効利用という観点から、解析・線形代数・確率統計・応用数学の各分野にわたって、「数式処理システム」と呼ばれる電算機上の一群のプログラムを用いた数学教育を支援するための教育内容・設備利用手法の開発およびそれらをデータベースとすることを目的とする。合わせて過去に提起された電算機を用いた教育経験の集約を行う。 〔成果と課題〕1)電算機と高輝度プロジェクターを用いた比較的明るい教室での動的映像を含む教材提示方法の開発を掲げたが、現在の設備と資源では実用化にかなりの困難を伴うことがわかった。しかし、安価でかつ比較的効果のある方法とし高機能グラフ電卓と動的なOHP利用の方法を検討した。この結果いくつかの条件を勘案すれば多くの教育機関で有効な方法であることが明らかになってきた。 2)実験・実証・グラフ化することにより深く理解される教材、および現在は取り上げていない重要な内容で数式処理システムを用いることで教材化できるものの選定と、選定された教材を利用可能なプログラムとして作成を行ってきた。まだ成果は部分的であるが、日本数学教育学会高専部会誌に「簡単な数値実験による中心極限定理」として発表した。 3)日本数学教育学会を始め各種学会・研究会で報告された数式処理システムを用いた事例の集約を行ってきた。特に米国における例を収集してきた。同時に、だれもが利用可能な教材として公開する形態の開発も行っているが、まだデータベース化可能な状態になってはいない。分析を継続している状況である。 4)工学系数学教育における電算機利用の意義を高機能グラフ電卓の利用などを含めて実践的に検討してきたが、まだ定式化できてはいない。さらに進めて教育課程として体系化することをめざしている。この研究は複数の高専の数学教官とともに現在進行中である。
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