• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

2次元数論変換計算ネットワークのフォルトトレラント化

研究課題

研究課題/領域番号 07680351
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

後藤 宗弘  岐阜大学, 工学部, 教授 (00021585)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードフォルトトレラントシステム / 2次元FFT / 数論変換 / 故障検出 / バタフライ回路 / フェルマ-素数
研究概要

ディジタル画像,映像などの信号処理にフーリエ変換を初めとする離散的な積分変換が多く利用される.これらの信号処理は大量のデータを実時間オンライン処理するシステムに組み込まれる.しかし,このような大量データをオンラインで処理するウエーハレベルのプロセッサでは,回路が複雑化細密化することになり,回路の加工ミス,故障による計算誤りの確率が無視できなくなる.そのため高速性のみを追及した回路構成ではなくフォルトトレラントな回路構成を考える必要がある.本研究では,FFTを計算するモデルとして参照されるいわゆる2次元バタフライ回路をそのまま並列回路構成し,それに数論変換を計算させることにより,数論変換を高速化すると共に,回路のフォルトトレラント性とのトレードオフを考慮して,数論変換で最も重要な問題である法(modulo)を決定する指針を与えることを目的とした.そして,以下の知見を得た.
1.数論変換として2次元ディジタルフーリエ変換を考える.その計算回路としては,いわゆるFFTバタフライ回路を行,列にたいして直列に使う方式,それらを同時並列に行うベクトル基数方式,多項式変換回路を使う方式などが考えられる.そこで先ず,想定されたそれぞれの計算回路における故障の形態を明らかにした.すなわち,計算の基本となるプロセッサは加算と乗算なので,それぞれにおける誤りパターンを,計算回路の基本モジュール毎に特定した.
2.数論変換は,従来主に法(modulo)がフェルマ-素数,メルセン素数などの場合を中心に,その特徴が議論されてきた.それは演算の高速化のみを目的にしたからである.フォルトトレラントな計算回路の実現には別の考慮が必要である.そこで,高速性とフォルトトレラント性を兼ね備え,特に2次元ディジタルフーリエ変換に都合がよい法(modulo)を探索し,幾つかの実用的な法を探索した.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 陳 〓: "実数入力FFT計算ネットワークの誤り検出" 電子情報通信学会論文誌A. J-78-A. 1023-1034 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 陳 〓: "高速数論変換ネットワークの単純バタフライモジュールの故障検出法" 電子情報通信学会論文誌A. J-78-A. 1505-1509 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 陳 〓: "フォルトトレラントな2次元FFT計算ネットワークの考察" 第18回情報理論とその応用シンポジウム. 337-340 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi