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超並列プログラム言語のコンパイル技法に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680357
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関大阪大学

研究代表者

荻原 兼一  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (00133140)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード超並列プログラミング言語 / 共有メモリ / 分散共有メモリ / コンパイラ / キャッシュ / ブロック・サイズ / 配列添字
研究概要

共有メモリ型並列計算機シリコングラフイックス社製Challengeおよび分散共有メモリ型並列計算機富士通社製AP1000で稼働するSPMD(Single Program Multi Data)型の並列プログラムの性能解析し,実行速度を向上させるためのいくつかの知見を得た.
(1)従来,配列添字を解析することによって効率良くデータを分割する方法が提案されている.この方法では1つの要素データがデータ転送の単位とされている.しかし,Challengeを含み多くの並列計算機での転送単位はブロックである.そこで,ブロック単位で何度転送が行われるかをプログラムの配列添字式を分析して求め,それに基づきデータ分割の方法を決めることにより,従来方法より並列プログラムが効率のよく稼働することを理論的に示し,また実際に応用プログラムを実行してそれを確認した.また,仮想メモリアドレスから実メモリアドレスを計算するときに使用されるTLB(Translation Look-aside Buffer)へのアクセスもデータへのアクセス同様に性能分析の対象に含めるべきであるという結果を得た.
(2)AP1000の全複製による分散共有メモリの効率のよい実現法を考案した.この方法は部分放送という手法を用いる.応用プログラムのリ-ド比率(共有メモリに対するアクセスのうち,readの回数とwriteの回数に関するある比率)を定義し,その値により本提案手法が多くの場合効果的であることを理論的に示した.また,実際に512台のプロセッサをもつAP1000上で実測し,理論値とほぼ一致することを確認した.さらに,通信の一括化による高速化方法を考案し,その効果も確認した.
今後の課題は,これらの提案方法が他のアーキテクチャの並列計算機でどの程度効果があるかを確認することが挙げられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤本典幸: "トーラスマシン上での分散共有メモリの実現について" 日本ソフトウェア科学会第12回大会論文集. 5-8 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 濱田武志: "ある共有メモリ型並列計算機でのキャッシュを考慮したプロセッサ割り当てについて" 日本ソフトウェア科学会第12回大会論文集. 93-96 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 荻原兼一: "並列・分散アルゴリズム" コロナ社, 200 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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