| 研究概要 |
本研究課題は,最近のインターネット技術を利用して本学のシラバスを電子化し,学生がインターネットを通じてシラバスにアクセスできるような電子シラバスサーバを構築することを目的にしている.本研究では通常のサーチエンジンとは異なり,キーワード検索を用いずにユーザの嗜好に沿ったWebページを求める知的サーチエンジンSEIL(Search Engine using Inductive Learning)を設計した.まず,SEILはユーザにいくつかのWebページを示し,それらに対するユーザの興味を求める.次に,帰納学習を用いて,ユーザが興味を持っていると思われるキーワードを自動的に抽出する.そして,抽出したキーワードをサーチエンジンに提供することでシラバスの検索を行なう.従来のキーワード検索ては,ユーザが検索したい対象を認識している必要があり,逆に特定のキーワードにのみ束縛された検索された検索しかできない可能性がある.しかし,本アプローチでは帰納学習を用いることで,ユーザが認識していないキーワードを導くことや複数のキーワードを用いての検索が可能となった.こうした実験を通じて,帰納学習に基づく電子シラバスの実用的な使用に対する知見を明らかにした.
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