研究課題/領域番号 |
07680427
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
湊 小太郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00127143)
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研究分担者 |
高橋 隆 京都大学, 医学研究科, 教授 (40055992)
小森 優 京都大学, 医学研究科, 講師 (80186824)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ヒューマン・インターフェース / HCI記述表現 / CHI / 病院情報システム / オーダーエントリ-システム / ユーザビリティー / HCI相互距離 / 処方システム |
研究概要 |
この研究は、病院情報システムの処方オーダーエントリ-システムにおけるヒューマン・インターフェースと対象にして、医療環境における人間と計算機の相互作用(HCI)の記述表現形式を検討し、HCI相互比較のための定量的な評価法を開発することを目的としている。さらに、この評価法の利用可能性を確認するために、いくつかの既存の処方オーダーシステムに適用して、システムの相違を定量的に比較した。 研究実施計画に沿って、以下のような成果を得た。1)システム、課題、熟練した利用者の3要素からなるヒューマン・インターフェースの空間を定義し、このHCIを5層の木構造で表現する記述法と木構造で表現された個々のHCI間の相互距離評価法を確立した。2)典型的な処方箋作成課題に対し、プロトコル解析によって打鍵レベルのモデルを作成し、これを基にHCIを木構造で表現して、この記述形式の実用性を示した。3)同一課題を異なったオーダーエントリ-システム(4種類)で実施し、それぞれのHCI木構造表現を得た。4)相互距離評価法を用いて、システムによるHCIの相違を定量的に測定した。5)これらの結果を解析して、このHCI記述評価法の有効性を検証するとともに、個々のオーダーエントリ-システムの問題点を明確にすることができた。6)今後に残された問題としては、いわゆるユーザビリティとの関連を明らかにすることがある。また、この研究を実施する過程で、処方オーダーシステムの導入効果を、組織の情報入出力に関するエントロピーの増減を尺度として定量的に計測する方法を考案することができた。この方法を用いれば、情報システム導入の得失を、病院を構成する薬剤部や病棟等の個々のサブ組織毎に比較することが可能になった。これはこの研究の派生的成果である。
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