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学術情報提供システムとしてのOPACの総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680435
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 情報システム学(含情報図書館学)
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

上田 修一  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50134218)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードOPAC / オンライン目録 / 大学図書館 / インターネット / 学術情報 / 利用者教育
研究概要

平成7年度に行った大学図書館を対象とした調査では,図書館数で約7割の図書館がOPACを導入しており,OPACを使っている大学では,全体の15%にはカード目録はなく,6割がカード目録を凍結していた。全てのカード目録を維持していたのは,10大学の図書館に過ぎなかった。このように,日本の図書館からは,カード目録は急速に消え去りつつある。目録の電子媒体化は,MARCに始まる目録作成過程の変貌の帰結である。
電子化されることにより,情報検索システムと融合することになる図書館目録は,新しい可能性を持っている。現在,必要となっているのは,図書館目録が生き残るとして,どのような将来像がありうるかを考えることと,それを実現するためには,目録の基盤となるものをどのように整備していくかについての議論である。現行の検索環境では,OPACにより提供される図書館目録データベースと雑誌記事等の各種のデータベースの検索とは切り離されている。利用者は,それぞれの特徴とシステムと利害得失を理解した上での使い分けを強いられている。一つの改善は,これらに統一したインターフェースを与え,一括して検索できる環境を整え,主題別,資料別のデータベースの検索結果を目録データベースとリンクさせ、所蔵を確認できるシステムとすることである。さらには,集中目録作業,分担目録作業を拡大し,その対象を図書や逐次刊行物など既存の対象から拡張して,あらゆる資料についての統一したデータベースの作成作業に取り組むことが考えられよう。個々の図書館は,このデータベースに所蔵記録を付け加えることになる。現在の書誌ユ-ティリティにおける総合目録の拡大版である。現在でも,総合目録があれば,個々の図書館が実体として目録を持つ必要はないのである。しかし,この方式を実現するには,共通の記述規則,索引法,語彙等を開発しなければならないであろう。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 上田修一: "日本の大学図書館のOPACの現状" 日本図書館学会年報. 41. 81-88 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上田修一: "カード目録の消滅が及ぼす目録の基盤への影響" 日本図書館学会研究大会. 44. 63-66 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEDA Shuichi: "Online Public Access Catalog (OPACs) of University Libraries in Japan." Annals of Japan Society of Library Science. Vol.41, No.2. 81-89 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEDA Shuichi: "Effects on Infrastructure of Cataloging by Vanishment of Card Catalog in Libraries." Abstracts papers of Japan Society of Library Science. Vol.44. 63-66 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上田修一: "日本の大学図書館のOPACの現状" 日本図書館学会年報. 41. 81-88 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 上田修一: "カード目録の消滅が及ぼす目録の基盤への影響" 日本図書館学会研究大会. 44. 63-66 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 上田修一: "大学図書館におけるOPACの利用教育の調査" 日本図書館学会研究大会発表要網. 43. 103-106 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 上田修一: "大学図書館における電子情報源の利用者教育" Library and Information Science. 33. 125-135 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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