研究課題/領域番号 |
07680554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
山田 悦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 講師 (30159214)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | フミン物質 / 蛍光光度法 / ゲルクロマトグラフィー / トリハロメタン生成能 / 環境水中での動態 / 起源 / 分子量 / 季節変化 / 分子量分布 |
研究概要 |
フミン物質(フミン酸・フルボ酸)は、環境中の主たる有機成分であり、環境中での金属の存在状態に影響を与えるとともに、近年は有害な有機物と結合し、その残留や拡散に影響する。また水道の塩素処理における有害なトリハロメタン生成にも関与し、フミン物質は環境中での有害物質の生成、循環並びに存在形態などにも重要な影響を持つため、本研究ではフミン物質の環境中での動態および起源について検討した。 1)弱塩基性アニオン交換体であるジエチルアミノエチル(DEAE)-セルロースによるカラム濃縮と遠心分離を組み合わせた吸光度測定によるフミン酸とフルボ酸の分別定量法を用い、淀川水系4河川中のフミン物質の動態及びその起源について解析した。さらに淀川水系河川水のトリハロメタン生成能とフミン物質の関係について検討し、他の要因、藻類量や臭化物イオンの影響についても明らかにした。 2)フミン物質の濃度測定には吸光光度法よりも高感度な蛍光法を用い、分子量分画が可能なゲルクロマトグラフィーと組み合わせた蛍光検出-ゲルクロマトグラフ法を用い、環境水中のフミン物質の濃度と分子量の同時測定法を開発し、淀川水系河川水中のフミン物質濃度と分子量測定に適用した。 3)濃縮などの操作を行うと蛍光特性や分子の大きさが変化することが考えられため、濃縮分離せずにフミン物質を直接ろ過のみで蛍光検出-ゲルクロマトグラフ法で測定する方法を開発し、淀川水系河川水のフミン物質の分子量の季節変化について明らかにした。
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