研究課題/領域番号 |
07680567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 秋田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
長谷川 武司 秋田工業高等専門学校, 自然科学系, 教授 (10004409)
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研究分担者 |
佐藤 悟 秋田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (30141865)
伊藤 驍 秋田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (80042315)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 酸性雪 / 酸性雨 / 降雪 / 積雪 / pH値 / 電気伝導度 / 二酸化チッ素 / 衛星リモートセンシング / TMデータ / 氷晶核 |
研究概要 |
1.冬期における降積雪の酸性度と降雨のpH値及び電気伝導度の対比調査を継続的に行なった。それによると、pH値の平均値に有意な差は認められないが、電気伝導度に関し降雪は降雨より大きい値を示す例が多い。電気伝導度が降雪で大きくなる観測結果は氷晶核に含まれる海塩によることが明らかにされた。これを支持するものとして、内陸部に設けたサンプリング点の電気伝導度が沿岸部よりも低く、塩素イオンの最も少ないという事実がある。内陸部における降雪データ収集は本研究が開始されて2年目であり、結論を急がず今後も経過を観察していく。 2.秋田市において大気中の二酸化窒素濃度観測を降水のpH調査と合せて行った。これによると酸性雨又は酸性雪の原因物質として二酸化窒素が有力である。一方、数量化分析1類を用い主に高層大気の風向変化と二酸化窒素濃度の関連を考察した結果、日本海を超えて飛来する汚染物質の存在が否定できないことを明らかにした。また、降雨による大気の洗浄効果とその季節変化、植物の葉に含まれる大気汚染物質の地域分布なども調査した。 3.大気汚染物質の地域分布に関連してランドサット5号TMデータを解析し、秋田県における基礎的な土地被覆分布図を作成した。特に植生については広葉樹と針葉樹を分類する試みを行った。光学センサーによるリモートセンシングは気象条件に影響され良好なデータが得にくく、作成された分布図は3枚であるが今後の研究の基礎となるであろう。
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