研究課題/領域番号 |
07680611
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
丸山 俊朗 宮崎大学, 工学部, 教授 (70041895)
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研究分担者 |
鈴木 祥広 宮崎大学, 工学部, 助手 (90264366)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | バイオアッセイ / 有害性排水 / 下水処理水 / 海藻 / 海苔 / 殺菌 / 次亜塩素酸ナトリウム / オゾン |
研究概要 |
本年度の研究目標は、(1)ノリ殻胞子の基材への確実な着生法の検討、(2)初期発芽体の銅に対する感受性の検討、(3)暴露法における培養法の検討、及び(4)影響の検出方法の検討であった。(2)と(3)は実験継続中である。得られた知見を報告する。 ノリ殻胞子の基材への確実な着生法の検討 沈降着生法として、(1)カバーグラスをポリスチレン製容器("Cell Well")に設置、(2)ポリスチレン製容器自体に、1/20・PES培地にフリー糸状体から放出された殻胞子を注入して、自然沈降によって着生させた。ろ過着生法として、(3)親水性TPFEメンブレンフィルターと(4)アルミナメンブレンフィルターについては、放出された殻胞子を加圧ろ過によってそれぞれのフィルターに物理的に抑留し、これを1/20・PES培地中で着生させた。曝気着生法では、1/20・PES培地水面にカバーグラスを垂直に置き、殻胞子を注入後、緩やかに曝気した。初期の着生からみると、アルミナメンブレンが最も着生量が多く(93.4%)、次いでカバーグラス(81.6%)、PTFEフィルター(39.0%)、"Cell Well"(10.2%)、曝気法(極微量)であった。しかし、これを数日間培養を続けて、発芽体の生長(初期細胞分裂)からみると、生残率は"Cell Well"の97.0%、カバーグラスの83.3%、アルミナメンブレンフィルターは僅か18.8%であった。従って、5種類の着生法のうち、カバーグラス法が最適と判断された。 影響の検出方法の検討 未殺菌2次処理水に次亜塩素酸ナトリウムまたはオゾンを加え、大腸菌群数が同じになる添加量を求めた。その濃度は次亜塩素酸ナトリウムでは6.3mg Cl_2/l、オゾンでは2.2mg/lであった。このような濃度になるように次亜塩素酸ナトリウムまたはオゾンを加えた未殺菌2次処理水を1/20・PES培地に0〜10%間で7水準に加えた培地にカバーグラスに殻胞子を着生させたものをいれて暴露実験を行った。対照区として、同じ未殺菌2次処理水を用いた。ANOVA test(分散分析)による最小影響濃度(Lowest-Observed Effective Concentra-t ion)と3細胞期以上の発芽体数で影響を評価した。未殺菌2次処理水とオゾン殺菌処理水ではいずれも影響濃度は10%以上であり、塩素殺菌処理水の生残率からみたLOECは 1.8%、3細胞期以上の発芽体数からみたLOECは0.56%であった。従って、数細胞期以上の発芽体数からみたLOECで影響を評価する評価法が妥当であることが明らかとなった。
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