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プロテインホスファターゼ2Aの74KDa調節サブユニットδの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 07680652
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関広島大学

研究代表者

碓井 裕史  広島大学, 医学部, 助教授 (40127618)

研究分担者 田邊 修  広島大学, 医学部, 講師 (70221398)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードプロテインホスファターゼ2A / 蛋白質脱リン酸化 / ヒト赤血球 / 74kDaサブユニット / cDNAクローニング / 核移行シグナル / 組織分布 / 解離・再構成
研究概要

1.ヒト赤血球サイトゾルより精製した分子量180,000のプロテインホスファターゼ2Aは,34kDaの触媒サブユニットαと63および74kDaの調節サブユニットβ,δを各1分子ずつ含有する。74kDaδサブユニットの部分アミノ酸配列を決定し,ヒト大脳皮質および骨髄cDNAライブラリーよりδサブユニットのcDNAを単離した。このcDNAは570残基のアミノ酸より構成される分子量66,138の蛋白質をコードしており,大腸菌に発現させるとδサブユニット特異抗体と反応する約74kDaの蛋白質が検出された。推定される1次構造にはAキナーゼおよびCキナーゼによるリン酸化コンセンサス配列,核移行シグナル,プロリンリッチ領域,プロリン・グルタミンくり返し配列が認められた。δサブユニットのmRNAは約2.9kbで成熟ラットの調べた全ての組織(脳,心臓,肺,肝臓,脾臓,腎臓,腸,精巣,骨格筋)で検出された。
:2.成熟ラットにおけるδサブユニットの組織分布をウエスタンブロット法で調べた。赤血球,脳,肺,精巣,副腎,心臓,脾臓,腎臓,肝臓のサイトゾルにδサブユニット特異抗体と反応する72kDa蛋白質が検出され,この内,脳における含量が最も多かった。骨格筋,腸ではほとんど検出されなかった。
3.δサブユニットの機能をホロ酵素α_1β_1δ_1の解離,再構成により解析した。部分精製したα_1β_1δ_1をヘパリン-セファロースカラムを用いてα_1β_1とδに分離した。両者を0.4M塩化ナトリウム存在下で氷中で混和すると,ホロ酵素が再構成された。各種リン酸化基質に対するα_1β_1のホスファターゼ活性はδが結合することにより20-64%抑制され,α_1β_1およびα_1β_1δ_1の分子活性から推定されたδの機能を裏付けた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Osamu Tanabe: "Molecular cloning of a 74-kDa regulatory subunit (B"or δ) of human protein phosphatase 2A" FEBS Letters. 379. 107-111 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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