研究課題/領域番号 |
07680666
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 大阪府立母子保健総合医療センター・研究所 |
研究代表者 |
関口 清俊 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 部長 (50187845)
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研究分担者 |
村山 洋 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 流動研究員
前田 利長 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 研究員 (20250342)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | インテグリン / 細胞接着 / ラミニン / 細胞外マトリックス / ファージディスプレーライブラリー |
研究概要 |
基底膜への細胞接着を媒介するインテグリンα6β1によって特異的に認識されるペプチド配列をランダムな15アミノ酸残基を表面に提供しているファージライブラリー(以下、ファージ・ディスプレーライブラリー)を用いて検索し、以下の結果を得た。 1)インテグリンα6鎖に対する抗ペプチド抗体を兎を用いて作成した。 2)この抗体を用いてヒト胎盤の界面活性剤抽出液よりインテグリンα6β1を精製した。 3)精製α6β1を用いてファージ・ディスプレーライブラリーを繰り返し選別し、得られたファージ粒子に提示されているペプチドをDNA塩基配列より決定した。その結果、3種類のペプチド(P1,P2,P3)を提示したファージが濃縮されていることが判明した。 4)この3種類のペプチドを化学的に合成し、インテグリンα6β1との親和性をラミニンとα6β1との結合阻害活性を指標として解析した。その結果、親和性はP3>P2>P1の順であることが判明した。 5)親和性の一番強いP3ペプチドはα6β1に対して特異性を示し、インテグリンα5β1とフィブロネクチンとの結合は阻害しなかった。 6)P3ペプチドのアミノ酸の並び方をかえるとα6β1への親和性は著明に低下した。 7)P3ペプチドをウシ血清アルブミンに結合させたものを基質上にコートすると、細胞の強い接着と進展が観察された。 以上の結果は、P3ペプチドがインテグリンα6β1によって特異的に認識される新規ペプチドであることを示している。
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