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グルココルチコイド産生細胞の最終分化に関連するAP-1様転写調節蛋白質の同定

研究課題

研究課題/領域番号 07680697
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

向井 邦晃  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80229913)

研究分担者 石村 巽  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40025599)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード副腎皮質 / ステロイドホルモン / シトクロムP-450 / グルココルチコイド / コルチコステロン / 転写因子
研究概要

前年度までに、マウス副腎皮質由来のY1細胞をもちいた実験から,CYP11B1遺伝子の転写開始点の上流にAP-1様DNA結合蛋白質が結合すること、この配列がプロモーター活性に不可欠であることが明らかになった。また、AP-1配列の3'側にAd4結合蛋白質(Ad4BP)の結合配列が存在したが、蛋白質の結合は認められず、Ad4配列には転写活性化能は認められなかった。さらに、AP-1が、副腎皮質の全層に存在する転写因子であるAd4BPの結合を抑制して転写を活性化することが判明した。今年度は、Y1細胞の核抽出液に見いだされたAP-1様転写調節蛋白質の構成因子の同定と、ラット副腎皮質におけるAP-1様転写調節蛋白質の存在を解析を行った。
1.AP-1の構成蛋白質junおよびfosファミリーのメンバーを認識する抗体を用いたゲルシフト法により、Y1細胞の核抽出液に見いだされたAP-1蛋白質は、junD蛋白質とFos関連蛋白質から構成されることが判明した。
2.CYP11B1遺伝子が発現しているラット副腎皮質束状層細胞から核抽出液を調製し、AP-1配列とAd4配列を含む転写調節領域へのDNA結合蛋白質を調べた。その結果、Y1細胞の核抽出液で得られた結果とほとんど同一の結果が得られた。すなわち、束状層細胞の核抽出液には、AP-1とAd4BPの結合活性があり、AP-1の活性がAd4BPの活性に比べて数倍高かった。AP-1とAd4BPは同時には結合せず、副腎皮質束状層細胞においても、AP-1がAd4BPの結合を抑制することが判明した。
以上の結果は、AP-1が、CYP11B1遺伝子の副腎皮質内における細胞層特異的発現に重要な役割を持つことを示す。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 向井 邦晃: "副腎皮質細胞の分化とステロイド合成系遺伝子の発現調節" バイオサイエンスとインダストリー. 53. 43-44 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 向井 邦晃: "副腎皮質におけるグルココルチコイド合成酵素遺伝子の細胞層選択的な発現への転写因子AP-1の関与" 生化学. 67. 772-772 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 向井 邦晃: "副腎皮質における細胞層得意的なグルココルチコイド合成酵素遺伝子(CYP11B1)の転写調節機構" 第18回日本分子生物学会年会(1995年12月)年会要旨集. 285-285 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kuniaki Mukai: "Ivolvement of an AP-1 complex in zone-specific expression of the CYP11B1 gene in the rat adrenal cortex" Molecular and Cellular Biology. 15. 6002-6012 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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