研究課題/領域番号 |
07680703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
千秋 達雄 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究室長 (60072998)
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研究分担者 |
大沢 多加子 (財)東京都老人総合研究所, 細胞化学部門, 研究員 (20073017)
石神 昭人 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究員 (50270658)
浅賀 宏昭 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究員 (80231877)
秋山 翹一 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究助手 (10110024)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ペプチジルアルギニンデイミナーゼ / 脱イミノ化タンパク質 / 表皮細胞 / 角化 / ケラチン / フィラグリン / ペプチジルアルギニンデミナーゼ |
研究概要 |
我々は、ラット表皮に脱イミノ化されたケラチンやフィラグリンが存在することを報告した。(J.Invest.Dermatol.1Q5,163-169(1995)、補助金06833012により部分的補助)。本研究では、脱イミノ化ケラチン分子種の同定とタンパク質アルギニン脱イミノ化酵素(PADと略)のcDNAのクローン化を行った。また、種々の実験系でケラチンとフィラグリンの脱イミノ化の比較生化学的検討も行った。 1.ウエスタン法及び免疫組織化学法による解析の結果、ヒト及びマウス表皮の角化に伴って限定的に分解を受け、且つジスルフィド架橋したケラチンK1が優先的に脱イミノ化されることがわかった。K1はK10と共に表皮細胞の分化に伴ってK5-K14のケラチンペアと交代して発現する。角化の際、脱イミノ化はK1とペアをなすK10との相互作用、K1-K10ペアとK5-K14ペアとの相互作用、更にはK1とケラチン結合タンパク質との相互作用に影響を与えると思われる。 2.レチノイン酸でPADを誘導した不死化ラット新生児表皮培養細胞のcDNAライブラリーからラット骨格筋PAD cDNAをプローブとして3種のクローンを選別した。うち1種は骨格筋PAD cDNAと相同性を示したが、他の2種は新しいタイプと見られた。これらの中に表皮型PADに対応するものが含まれるかどうか検討を進めている。 3.出生直後のマウス表皮でケラチンK1とフィラグリンの脱イミノ化が急激な増減を示すことがわかった。胎齡18日のマウス皮膚の器官培養の結果から、正常な脱イミノ化の進行には表皮の気相への暴露を要することが示唆された。ヒト、ラット、マウス、モルモットの比較から、フィラグリンの脱イミノ化にはかなりの種間差が認められた。
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