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循環調節系の新しい因子の機能と情報伝達に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680705
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関徳島大学

研究代表者

福井 清  徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00175564)

研究分担者 冨田 優美子  徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (00089913)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードレニン結合蛋白質 / 血管内皮細胞 / レニン・アンジオテンシン系 / グルカゴン受容体 / 褐色細胞腫
研究概要

1.組織レニン・アンジオテンシン系におけるレニン結合蛋白質遺伝子の発現の検索
レニン結合蛋白質(Renin-binding Protein,RnBP)は、レニンと結合し、その活性を阻害することから、レニン・アンジオテンシン系(RAS)で説明される血圧・体液調節機構の新しい因子である可能性が示唆されている。本研究では、種々の臓器におけるRnBP遺伝子の発現を探索し、RASにおけるRnBPの存在の普遍性を検討した。さらに、初代培養細胞及び樹立細胞株を用いてレニンとRnBPが共発現されている細胞を検索し、両因子遺伝子の発現調節を解析した。その結果RnBPの遺伝子発現は腎臓・副腎・脳・卵巣及び大動脈等の組織において認められた。腎臓における組織学的検索においても、血管系細胞における発現が認められた。ブタaorta由来の血管内皮細胞においては、レニンとRnBPの遺伝子発現がともに認められ、さらにRnBPはAngiotensin II及び8-bromo cAMPにより正の調節を受けることから、Vascular RASの一員としてRnBPが機能し得る可能性が示唆された。
2.副腎及び褐色細胞腫におけるグルカゴンレセプターの遺伝子発現とその構造
既知のラット及びヒトのグルカゴン及びGLP-1レセプターにそれぞれ特異的な塩基配列を有するPCR用のプライマー・ペア-を作成し、肝臓、副腎、ヒト褐色細胞腫並びにPC-12細胞を用いてRT-PCR法にて遺伝子発現を解析した。その結果、副腎並びに褐色細胞腫においてもグルカゴンレセプターの遺伝子発現が認められ、7個の膜貫通領域を含む構造が肝臓で発現されているものと同一であることが明らかとなった。一方GLP-1レセプターの発現はいずれの組織にも検出されなかった。以上からグルカゴンレセプターは副腎においても発現され、組織特異的な情報伝達に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Suzana Gispert: "Localisation of the candidate gene D-Amino Acid Oxidase outside the refined I centiMorgan region of Spinocerebellar Ataxia 2 (SCA2)" The American Journal of Human Genetics. 57. 972-975 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 中井 正継: "大脳皮質循環を拡張性に調節する中枢神経領域" 循環器病研究の進歩. 16. 95-113 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 福井 清: "副腎及び褐色細胞腫におけるグルカゴンレセプターの遺伝子発現とその構造" 生化学. 67. 609- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 福井 清: "ヒトD-アミノ酸酸化酵素遺伝子の構造とその発現調節" ビタミン. 69. 252- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 福井 清: "免疫実験操作法" 右田 俊介他, 1236 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅 可浩: "最新内科学大系6肥満症,臨床栄養" 井村 裕夫他, 345 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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