研究課題/領域番号 |
07680719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中岡 保夫 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (90029562)
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研究分担者 |
清水 喜久雄 大阪大学, RI総合センター, 助手 (20162696)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 感覚受容 / 温度 / カルシウム / プロスタグランジン / ゾウリムシ / マスト細胞 / ATP受容体 / イオン・チャネル |
研究概要 |
ゾウリムシは培養された温度からの温度下降刺激によって、興奮が引き起こされ膜の脱分極、泳ぎの方向変換が起きる。この興奮時に、細胞外からカルシウムイオンが流入することが蛍光色素を用いた細胞内カルシウム濃度測定により明らかにされた。興味深いことにカルシウム流入は細胞前端部に限られており、以前我々が明らかにした温度感覚受容部位と一致した。 また何種類かのプロスタグラジン合成阻害剤を与えると、ゾウリムシの温度下降刺激による興奮が抑えられることが見つかった。反対に、興奮が抑えられた状態のゾウリムシに特定のプロスタグランジンを与えると温度下降刺激時の興奮が回復した。これらの結果からするとプロスタグランジン受容体が温度感覚受容に関わっていることが予想される。しかしながらゾウリムシが実際にどのような構造のプロスタグランジンを作っているのか、温度感覚とどのように関わっているのかは今後の課題である。 一方、培養マスト細胞(RBL-2H3)が温度下降刺激に応答するかどうかを、細胞内カルシウム濃度変化を測定する方法により調べた。その結果、ATPを外液中に加えておくことにより一過的なカルシウム濃度上昇が起きることが見つけられた。この応答の薬理学的な解析から、ATP受容体を起点とする細胞内の信号伝達系が温度下降刺激により活性化されるために、細胞内のカルシウムストア-からのカルシウム放出がおきていることが示された。今後さらにATP受容体が温度刺激により活性化される分子機構を明らかにする予定である。
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