研究課題/領域番号 |
07680746
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
禾 泰壽 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60101937)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 分裂酵母 / RNAポリメラーゼI / RPA12 / two-hybrid |
研究概要 |
1。分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe) RNAポリメラーゼI(pol I)サブユニットSpRPA12の単離、解析-分裂酵母RNAポリメラーゼIは少なくとも11サブユニットから構成されているが、クローン化されたのは第1(最大)サブユニットSpRPA190の遺伝子のみである。本研究では出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のpolI特異的サブユニットScRPA12に相当する分裂酵母polIサブユニットSpRPA12の単離、解析を行った。ScRPA12は122アミノ酸からなり2つのZnフィンガーを含み、その欠失変異株Δrap12::LEU2は高温で増殖できない温度感受性増殖を示す。そこで出芽酵母rap12変異を宿主にして出芽酵母で発現できるようにした分裂酵母cDNAバンクを形質転換し、高温で増殖できるようになった形質転換株より分裂酵母cDNAを回収し調べた結果、3'側非翻訳領域の長さが異なるが翻訳領域は同じであるSpRPA12cDNAが3種類単離された。SpRPA12は119アミノ酸からなり2つのZnフィンガーを有していてScRPA12に対して58%同一性、94%相同性を示した。この事からSpRPA12はScRPA12の構造的、機能的ホモログである事が明らかになった。現在SpRNA12の機能を調べるため遺伝子破壊を行っている。 2。分裂酵母poll第1サブユニットSpRPA190をbaitにして酵母two-hybrid systemを用いてSpRPA190と相互作用をする蛋白をコードする分裂酵母cDNAの単離、解析-SpRPA190のカルボキシル末端(1364-1689アミノ酸残基から成る領域)に相互作用する蛋白をコードするcDNAは2種類単離された。DNA塩基配列を部分的に決め、データーベースを調べたが既知の遺伝子とのホモロジーは示されなかった。現在塩基配列を正確に決めている。一方SpRPA190のアミノ末端(1-329アミノ酸残基からなる領域)と相互作用する蛋白をコードするcDNA候補は単離されなかった。 3。RNAポリメラーゼIIによる35SrRNA遺伝子の転写に関しては本年度はプラスミドの構築の段階で終了した。次年度に繰り越す。
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