研究課題/領域番号 |
07680754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 千葉県がんセンター |
研究代表者 |
尾崎 俊文 千葉県がんセンター, 研究局・生化学研究部, 研究員 (40260252)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | DAN / DA41 / Two-hybrid / Two-hybrid法 / ゲノム遺伝子 |
研究概要 |
1)ヒトDAN遺伝子のゲノム解析 N-myc遺伝子の増幅をともなういくつかの神経芽細胞腫において、DAN遺伝子領域での構造異常を示唆するデータが得られていたが、さらに、今回ヒトDAN遺伝子の全ゲノム構造を決定するとともに、これらの症例ではDAN遺伝子の片側のアレルが欠失していることが判明した。しかしながら、DAN遺伝子領域に生じている構造異常の詳細な分子的実体については不明である。 2)Two-hybrid法によるDAN結合蛋白質遺伝子のクローニングおよび機能解析 ラット正常肺由来のcDNAライブラリーをスクリーニングした結果、DAN遺伝子産物と特異的に結合する蛋白質に対するcDNA(DA41)が得られた。塩基配列の解析から、DA41遺伝子は582個のアミノ酸より構成される新規の蛋白質をコードしていることが判明した。また、DA41遺伝子の発現は、細胞周期に依存した制御をうけているとともに、ras-3Y1細胞において顕著な低下が観察された。 DA41遺伝子を、ras-3Y1細胞で強制発現させたところ、高発現株では細胞周期の延長、ならびに軟寒天培地中でのコロニー形成能の抑制が認められた。また、これらの高発現株では、CDKインヒビターの一つであるp21の発現増加、ならびにCDK2の活性低下が観察された。したがって、これらの実験結果は、DAN-DA41複合体が細胞周期の制御因子(p21,CDK2)を介して細胞増殖の調節に関与していることを示唆する。
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