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プリン作動性シグナル(ATP、アデノシン)による細胞の増殖制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 07680760
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関群馬大学

研究代表者

正 公枝  群馬大学, 生体調節研究所, 教務員 (40201561)

研究分担者 戸村 秀明  群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (70217553)
岡島 史和  群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (30142748)
近藤 洋一  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (70008598)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアデノシン / ATP / FRTL-5 / フローサイトメーター / 細胞増殖 / Giタンパク質
研究概要

我々は主として甲状腺細胞の機能調節に関連し、プリン誘導体特にATPとアデノシンの細胞機能調節作用と情報伝達系について報告してきた。ところがこれら因子の情報伝達系と細胞増殖制御の関係はほとんど知られていない。今回は培養細胞をモデル系として細胞の増殖制御機構のなかでのATPおよびアデノシンが細胞周期のどのフェイズに作用するのか検討を行った。培養甲状腺細胞(FRTL-5)を低血清、TSH無添加で培養し、G0期に同調後インスリン存在下でTSH, ATP, アデノシン等を添加した時に起こる細胞周期の分布変化をフローサイトメーターで解析し、DNAへの放射性チミヂンの取り込み、細胞数等の変化などと比較した。更にGタンパク質の関与を確認するため、百日咳毒素処理細胞においても同様の検討を行った。1) ATPは単独で細胞周期のG1期からS期への進行を促進し、放射性チミヂンの取り込みも増加するが、TSHによるG1期からS期への進行促進を阻害し、放射性チミヂンの取り込み促進も阻害した。2)アデノシンは単独では細胞周期のどのフェイズにも影響せず、放射性チミヂンの取り込みへの影響もなかったが、TSHによるそれぞれの促進作用を阻害した。3)百日咳毒素処理によって上記に示されたATP,アデノシンの各効果は抑制された。以上の結果により、アデノシン、ATPは共におそらくGiタンパク質を介しcAMP生成に対し抑制的に作用し、TSHの増殖作用を抑制することが証明された。更にATPの単独での増殖作用にはホスホリパーゼC-Ca^<2+>系を介する可能性とGiタンパク質の関与が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T. Kimura: "Thyrotropin-induced hydrogen peroxide production in FRTL-5 thyroid cells is mediated not by adenosine 3, 5 monophosphate, but by Ca^<2+> signaling followed by phospholipase A2 activation and potentiated by an adenosine derivative." Endocrinology. 136. 116-123 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Sho. K.: "Cooperation of TSH but not basic fibroblast growth factor with an adenosine receptor agonist in Ca^<2+> mobilization from thapsigargin sensitive pools in single FRTL-5 thyroid cells." Endocrinology. 136. 770-778 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Okajima, F: "Intracellular cross-talk between thyrotropin receptor and A1 adenosine receptor in regulation of phospholipase C and adenylate cyclase in COS-7 cells transfected with their receptor genes." Biochem. J.306. 709-715 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Okajima, F.: "Involvement of pertussis toxin-sensitive GTP-binding proteins in sphingosine 1-phosphate-induced activation of phospholipase C-Ca^<2+> system in HL60 leukemia cells." FEBS Letters. 379. 260-264 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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