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モノクローナル抗体をもちいたラット脳の成熟に伴うチューブリンの翻訳後修飾の探索

研究課題

研究課題/領域番号 07680776
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関東京理科大学

研究代表者

新井 孝夫  東京理科大学, 理工学部・応用生物科学科, 助教授 (60107422)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード微小管 / チューブリンアイソフォーム / 翻訳後修飾 / モノクローナル抗体 / エピトープ
研究概要

チューブリンのα-、β-サブユニットはアミノ酸配列の共通性が高く(相同性30%以上)、ポリグルタミン酸付加のように両サブユニットに共通に見られる翻訳後修飾が知られている。成熟脳チューブリンの両サブユニットの翻訳後修飾アイソフォームと反応するモノクローナル抗体K9は、胎児脳ではα-サブユニットとのみに反応する。この脳の発達に伴って反応性の変化する抗体のエピトープは、これまでの予備的研究から、既知の翻訳後修飾部位とは異なることが示されている。本研究の目的は、この抗体の認識部位が新たな翻訳後修飾であるのか、両サブユニット間共通部位であるのかを明らかにすることである。ラット成熟脳精製チューブリンをタンパク質分解酵素により切断し、HPLCで本抗体と反応するペプチドを分離した。分離した反応ペプチドのアミノ酸配列とマススペクトル分析および合成ペプチドとの反応性から、エピトープは翻訳後修飾部位ではなく、極めて相同性の高いα(A_<403>-E_<415>)とβ(A_<393>-E_<405>)であることが示された。以上の結果は、この相同部位のコンホメーション変化がポリグルタミン酸付加と予想される翻訳後修飾により誘起されることを強く示唆する。翻訳後修飾が両サブユニット相同部位のコンホメーションに影響を与えること、この部位がMAPs結合部位の近傍でもあることから、本抗体は翻訳後修飾の意義を考える上で有用な武器となると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoshida,K.et al.: "Studies on natural ST2 gene products in the human leukemic cell line UT-7 using monoclonal anti-human ST2 antibodies." Hybridoma. 14. 419-427 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kurata,H.et al.: "Differential expression of granulocyte-macrophage colony-stimulating factor and interleukin-3 receptor subunits on human CD34^+ cells and leukemic cell lines." J.Aller.Clinic.Immunol.(in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 田並浩他: "微小管の動的性質と重合チューブリンの結合ヌクレオチド" 実験医学増刊. 14. 388-391 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 新井孝夫: "モノクローナル抗体作製技術の新たな応用-チューブリンの翻訳後修飾の研究と神経細胞の分化を促進する抗体の作製" SUT BULLETIN No3. 40-45 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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