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ショウジョウバエの生殖系列で発現する遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 07680793
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 発生生物学
研究機関筑波大学

研究代表者

小林 悟  筑波大学, 生物科学系, 講師 (90225508)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードショウジョウバエ / 極細胞 / 生殖細胞 / エンハンサートラップ / ディファレンシャルディスプレー法 / 極顆粒 / 生殖系列 / nanos遺伝子
研究概要

本研究では、生殖系列の形成機構を明らかにするため、極細胞中で発現する遺伝子をエンハンサートラップ法またはRNAディファレンシャルディスプレー法を用いて同定することを試みた。
1)エンハンサートラップ法とは、リポーター遺伝子(β-ガラクトシダーゼ遺伝子)を含む1個のトランスポゾンをゲノム中にランダムに挿入した系統を作成し、その系統においてリポーター遺伝子の発現を組織化学的に検出することで、リポーター遺伝子の近傍に存在する特定の遺伝子の発現を検出する方法である。この方法を用いて、極細胞でβ-ガラクトシダーゼ活性が強く検出されるエンハンサートラップ系統を、10系統単離した。これらのうち5個のエンハンサーは全て極細胞が胚の生殖巣に取り込まれるステージで活性化されるが、これ以前のステージでは、極細胞中に存在するNanos蛋白質の働きによりこれらのエンハンサー活性が抑制されていることを示す結果が得られた。Nanos蛋白質は、胚の前後軸極性の形成に関わる分子の一つであるが、胚の基本的なボディプランを決める分子が極細胞中でエンハンサー活性を調節するという結果は、誰もが予想しえなかった結果であり、今後Nanosにより調節されるエンハンサーおよび遺伝子を単離しその機能を解析することにより、Nanosによる遺伝子発現調節機構の意義が明らかになると考えている。
2)RNAディファレンシャルディスプレー法を用いて、極細胞(生殖巣に取り込まれるステージ)で発現するmRNAの候補を5つ単離した。このうちの1つの遺伝子[Polar granule component(Pgc)と命名]は、約0.7kbのRNAをコードしており、このRNAが極細胞の分化に必須であることがアンチセンス法を用いて明らかとなった。また、このRNAはタンパクをコードしておらず、RNAとして機能することも明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] S.Kobayashi: "Essential role of the posterior morpnogen nanos for germline development in Drosophila" Nature. 380. 708-711 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Nakamura: "Requirement for anoncoding RNA in Drosophila polargranulos for germ cell establishment." Science. 274. 2075-2079 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Kobayashi, M.Yamada, M.Asaoka and T.Kitamura: "Essential role of the posterior morphogen nanos for germline development in drosophila" Nature. 380. 708-711 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Nakamura, R.Amikura, M.Mukai, S.Kobayashi and P.F.Lasko: "Requirement for a noncoding RNA in Drosophila polar granules for germ all establishment" Science. 274. 2075-2079 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Kobayashi: "Essential role of the posterior morphogen nanos for germline development in drosophila" Nature. 380. 708-711 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] A.Nakamura: "Requirement for a noncoding RNA in Drosophila polar gramules for germ cell establishment" Science. 274. 2075-2079 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] S. Kobayashi: "Mislocalization of oskar product in the anterior pole results in ectopic localization of mitochondrial large rRNA in Drosophila embryos." Developmental Biology. 169. 384-386 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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