研究課題/領域番号 |
07680829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田中 順一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60079712)
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研究分担者 |
牧岡 朝夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90119850)
渡部 和彦 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (30240477)
南谷 幹之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00229775)
福田 隆浩 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60228913)
松島 宏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70190460)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | トキソプラズマ / 胎内感染 / マウス / 胎仔脳 / 大脳皮質低形成 / アポトーシス / TUNEL法 / 胎生期感染 / 皮質低形成 / DNA断片 |
研究概要 |
[目的]トキソプラズマ胎内感染による胎仔脳の病変は大脳皮質の低形成である。この病理機序にアポトーシスの関与が考えられるので、胎齢10〜18日の胎仔脳についてTUNEL法を施行しアポトーシス細胞の経時的変化を検討した。 [材料と方法]妊娠5日の親マウス(C57BL/6CrSlc)にトキソプラズマ(ME49株)のシストを腹腔内に接種して得られた胎齢10、12および14日の胎仔脳についてTUNEL法を行い、陽性細胞数を側脳室前角を通る前頭葉前頭葉の前額面で算出し、対照群と比較した。 [結果]昨年度は胎齢16〜18日(胎生後期)においてアポトーシスが減少していることを明らかにしたが、今回はそれ以前の胎生中期のアポトーシスについて検討した。対照群のTUNEL陽性細胞数は胎齢10日1.67【+-】1.00(n=9)、12日1.88【+-】0.99(n=8)、14日1.83【+-】1.17(n=6)であった。一方、実験群の大脳は上衣下層が菲薄で、中間層との区分も不明瞭であり、陽性細胞は上衣下層から中間層にかけてランダムに分布した。陽性細胞数は、それぞれ3.63【+-】3.70(n=8)、3.50【+-】1.76(n=6)、3.08【+-】2.11(n=12)であり、t検定では12日を除いて有意性が低かった(p<0.05)。 [考察と結論]胎齢10日は正常発育のマウスで中心管が閉鎖したのち終脳が隆起する時期に相当する。胎生初期に感染した胎仔脳は原虫による直接破壊あるいは親マウスの胎盤炎による循環障害をきたすと推察される。陽性細胞数にかなりの個体差がみられたが、対照群の約2倍に増加していた。この結果は、正常発育で将来アポトーシスに進むべき細胞がトキソプラズマ感染によってアポトーシスを先行し、大脳皮質の低形成を引き起こす可能性を示唆している。
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