研究課題/領域番号 |
07680847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山本 秀幸 熊本大学, 医学部, 講師 (60191433)
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研究分担者 |
福永 浩司 熊本大学, 医学部, 助教授 (90136721)
宮本 英七 熊本大学, 医学部, 教授 (50109659)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / カルシウム / カルモデュリン / 神経細胞分化 / CaMキナーゼII / 微小管付随蛋白質2 / PC12細胞 / 燐酸化特異抗体 / 細胞骨格蛋白質 / 蛋白質燐酸化酵素 / 分子生物学 |
研究概要 |
1)PC12細胞を用いて、CaMキナーゼIIアルファーサブユニットを大量に発現する複数の安定なクローン細胞の確立に成功した。得られたクローン細胞では微小管付随蛋白質2(MAP2)の燐酸化反応が増強された。 2)以前に得られた燐酸化特異抗体を用いて各種疾患や神経中毒モデル動物で微小管付随蛋白質(MAPs)の燐酸化反応の異常を見いだした。3)報告されているMAP2のアミノ酸配列からCaMキナーゼIIによる燐酸化部位として1562番目のセリンを推定した。本部位を含むペプチドを合成した。合成ペプチドは検討した酵素の中ではCaMキナーゼIIによってのみ燐酸化を受けた。4)本部位が燐酸化されたペプチドを合成し、家兎に免疫して、燐酸化MAP2特異抗体を作製した。また、小脳の初代培養細胞系で神経細胞分化時のMAP2の燐酸化反応を検討した。細胞内のカルシウム濃度を増加させる刺激によりMAP2の燐酸化が増強された。さらに、作製した抗体を用いて1562番目のセリンが細胞内でも燐酸化を受けていることが確認された。今後、得られた燐酸化MAP2特異抗体とクローン細胞を用いて細胞内でのCaMキナーゼIIによるMAP2の燐酸化反応の生理学的意義を検討していく予定である。同時に、各種の燐酸化特異抗体を用いて細胞内での細胞骨格蛋白質燐酸化反応の病態生理学的意義も検討していく予定である。
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