• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

増殖期シュワン細胞のアポトーシス回避に関する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07680854
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

中尾 純治  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80255570)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシュワン細胞 / アポトーシス / 細胞接着因子
研究概要

末梢神経系の有髄神経におけるミエリン形成の様式は中枢神経系とはまったく異なっており、一つのシュワン細胞が、一つの神経軸索に対してミエリン形成する。その直前に、シュワン細胞が過不足なく神経軸索に接着し増殖を停止する。この過程におけるシュワン細胞の数の調節のメカニズムの解析を試み、以下の結果を得た。
1,発育過程のラット坐骨神経で実際にシュワン細胞にアポトーシスが誘導されている像が観察され、しかもそのピークは生後3日目にみられた。以上のことよりアポトーシスがシュワン細胞の数の調節メカニズムに関与している可能性が示唆された。
2,増殖期(生後0-1日目)のシュワン細胞を坐骨神経から採取し、immunopanning法で培養すると、50%以上のシュワン細胞にアポトーシスが誘導されることが観察された。この結果は、シュワン細胞の生存が神経軸索への接着に依存しているためであると考えられた。
3,この生存維持の軸索依存性は、増殖停止期のシュワン細胞では著明に低下していった。
4,シュワン細胞の生存はpoly-L-lysineやフィブロネクチンなどの接着を増強するような基質を培養皿にコートすることによって著明に促進した。
以上の結果より、シュワン細胞の生存維持は細胞接着因子を介した神経軸索との強固な接着が重要であり、増殖しているシュワン細胞のうち軸索に接着できないものが選択的にアポトーシスをおこしていくことで最終的に神経軸索にちょうど対応する数になる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中尾純治: "ミエリン形成前過程におけるシュワン細胞のアポトーシス" 神経化学. 34. 246-247 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi