研究課題/領域番号 |
07680897
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
福田 敦夫 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (50254272)
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研究分担者 |
藤本 一朗 国立岡崎生理学研究所, 神経情報, 助手 (70264710)
西野 仁雄 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60073730)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 脳虚血 / 3-nitropropionic acid / 細胞内Ca^<2+> / 大脳皮質 / 線条体 / 神経移植 / 細胞死 / 脳移植 / シナプス / 黒質 / パッチクランプ |
研究概要 |
1【疾病モデルラットの作成】:(1)ヘミパーキンソン病(2)成熟及び幼若ラットでの脳虚血・梗塞(3)ミトコンドリア毒素(3-NPA)の投与による線条体選択的障害性ハンチントン病、以上のモデルラットを作成した。 2【in vitroにおける疾病モデル実験】:(1)大脳皮質スライス標本中の神経細胞内にfura-2を負荷し、無酸素無グルコースにより虚血シミュレーションを行った。皮質II/III層に最大の、NMDA受容体依存性の細胞内Ca^<2+>-overloadに対する脆弱性があること、虚血時にはCl^-濃度勾配の変化によりGABAが本来の抑制作用を失い寧ろ興奮性に作用することを明らかにした。(2)線条体および大脳皮質グリア細胞培養、或いは神経細胞との共培養を行い3-NPAの投与による細胞内Ca^<2+>濃度変化を測定した。グリア細胞が神経細胞よりもCa^<2+>-overloadに対する脆弱性が高く、これにはNa^+-Ca^<2+>交換系の逆転が関与していることを明らかにした。 3【移植細胞における生理学的実験】:(1)ヘミパーキンソン病モデルラットに胎仔黒質神経細胞を移植し、宿主脳スライス中に同定された移植細胞からwhole-cell記録を行いNa電流、K電流の発現を明らかにした。また、移植細胞にfura-2を負荷し、グルタミン酸に応答して細胞内Ca^<2+>濃度が上昇する事を明らかにした(2)中大脳動脈虚血・梗塞モデルラットに胎仔線条体神経細胞を移植し、fura-2を負荷した。宿主細胞の電気的刺激に反応して移植細胞で細胞内Ca^<2+>濃度が上昇する事を明らかにした。このように移植細胞-宿主細胞間のシナプス伝達の形成を機能的に証明した。 4【障害により誘導される蛋白・遺伝子の検索】:上記3-NPAハンチントン病モデルラット線条体においてiNOS及びそのmRNA発現量が増加することを明らかにした。
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