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呼吸・嚥下・咳・嘔吐に対応し動的に変化する延髄呼吸ニューロンの振る舞いの解析

研究課題

研究課題/領域番号 07680908
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

江連 和久  (財)東京都神経科学総合研究所, 病態神経生理部門, 副参事研究員 (20132904)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード呼吸ニューロン / 延髄 / 嚥下 / 咳 / 抑制性ニューロン
研究概要

嚥下・咳・嚔・嘔吐・発声などの運動は呼吸運動と不可避的に相互作用し、独立には起こり得ない。この相互作用は延髄を中心とするニューロンのレベルで調整されている。今年度は咳および嚥下の時に延髄内の呼吸ニューロンの振る舞いを観察し、これまで調べてきた呼吸リズム生成・調節のニューロン回路との関連で解析することを目的とした。
呼吸運動との相互作用を確認しながら、上喉頭神経の電気刺激により咳および嚥下を引き起こし、非動化されたネコ延髄より呼吸ニューロンを記録した。記録部位は、腹側呼吸ニューロン群(VRG)とベッツィンガー複合体(BOT)からで、2種の興奮性ニューロンと3種の抑制性ニューロンを含む。
1)咳の時に、すべての吸息性ニューロンは吸息相に、すべての呼息性ニューロンは呼息相に、それぞれ発火した。咳の時の筋群の活動パターンは呼吸ニューロンの活動によって基本的に作られ得ることが示唆された。しかし腹筋の活動は期待された漸増型呼息性ニューロンの発火のみでは説明されず、まだ同定されていないニューロンの関与が不可欠であることが示された。
2)嚥下の時、吸息性ニューロン(漸増型と漸減型の両方ともに)は、発火すものと発火しないものの細ザブグループよりなることが示された。嚥下時に観測される横隔膜の短時間の収縮は漸増型の呼息性ニューロンの発火が反映されたものであることが判明した。BOTとVRGのすべての漸増型呼息性ニューロン(興奮性と抑制性ともに)の発火は嚥下の期間中押さえられた。また大多数のBOTの漸減型呼息性ニューロンの発火は嚥下の初期に一時的に押さえられた。これらの呼息性ニューロンに対する嚥下時の抑制は既知の呼吸ニューロンからでは説明できず、嚥下独自の系からの寄与によると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Duffin, Ezure, Lipski: "Breathing rhythm generation : focus on the rostral ventrolateral meduulla" News in Physiological Science. 10. 133-140 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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