研究課題/領域番号 |
07680947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
藤居 仁 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70133775)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | レーザー応用計測 / 医用電子工学 / 血流計測 / 流れの可視化 / 画像処理 |
研究概要 |
レーザーフローグラフィー(以下、LFG)の指示値と絶対血流速度との関係を調べるため、まず市販の高倍率顕微鏡システムを改造し、LFGシステムを組み込んだ。さらに高速走査型イメージセンサーをもう一枚取り付け、ビデオ信号をパソコンに取り込むインターフェース、高輝度LEDをイメージセンサーの垂直同期信号に同期させて、ストロボ発光させる駆動回路、粒子像相関を用いて血流絶対速度を求める処理系、および測定結果を画像ソフトウエアを製作した。カエルの水掻きの血管網を拡大結像し、血球像の相関を解析して、血管内を流れる血流速度を測定し、このシステムが精度良く絶対流速を測定できることを確認した。またスペックルの時間変化を表わす新たな指標として、隣り合う二点の強度差の逆数(MBR値)を考案した。この指標の対速度特性を調べるために大容量のフレームメモリー基板を開発し、血流速度の定量化と、高解像度化に際して非常に有効に利用できることを確認した。以上の装置を用いてLFGの指示値と絶対速度の関係を求める実験を言った結果、血管径、背景の組織血流の有無、血液濃度、管壁のの厚さなどいくつかの要因により、LFGの指示値と絶対速度の比例定数に若干の変化が見られた。この傾向はガラス細管の中に散乱粒子を流して行った同様の実験でも認められた。したがって絶対流速に変換するためには、少なくとも血管径を自動的に読み取るなどの工夫が要ることが分かり、現在この点を改良して、LFGにおける絶対血流表示がどの範囲まで実現できるかの確認を行っている。
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