• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中国禅の形成過程に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07710017
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 印度哲学(含仏教学)
研究機関(財)東方研究会

研究代表者

伊吹 敦  (財)東方研究会, その他の部局等, 研究員 (20250029)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード禅 / 密教 / 大日経義釈 / 大日経疏
研究概要

本研究は、中国・日本の密教で重んじられる『大日経義釈』『大日経疏』を、チベットに伝わったブッダグヒヤの『大日経』の注釈と比較することで、中国密教の内に潜む、禅的=中国的思考を摘出せんとするものであったが、当初の見込みと大いに異なる事態が発生したため、計画通りには事が進まなかった。
先ず、『大日経義釈』と『大日経疏』のテキストについては、近年刊行された『続天台宗全書』所収のものを用いれば大丈夫であろうと思っていたのだが、校訂に不十分な所があることに気づいたため、その底本と照合するために、関西にたびたび調査に赴かなくてはならなくなった。そのため、時間的にも大幅にロスしたし、その経費のため、必要な図書の購入を一部断念せざるをえなかった。
また、一方、ブッダグヒヤの注釈書に関しても、その翻訳を専門家に頼んだのであるが、思いのほか難しいとのことで、計画は大幅に遅延した。
その後、両者の照合を行ったが、余りにその内容が異なるので、対応部を見つけるのに難渋し、ようやく最近になって、その作業を終えたというのが実状である。
従って、現段階では、研究成果といえるほどのものは、いまだ報告できないのであるが、ただ、少なくとも言えるのは、中国・日本の密教において極めて重要な位置を占めている「深秘釈」「浅略釈」というものが、ブッダグヒヤの注には全く見られないということである。このことは、これと類似したものが初期の禅宗に見られることと相いまって、その思想の本質を考える上で極めて重要と思われるので、今後の研究によって、少しでも明らかにできたらと思う。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi