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複合音を用いた聴覚的インタフェースが機器操作学習に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 07710049
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関東京工業大学

研究代表者

楠見 孝  東京工業大学, 工学部, 助教授 (70195444)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードユーザー・インターフェース / ヒューマン・コンピュータ・インタラクション / 音 / 技能学習
研究概要

本研究の目的は、複合音を用いた聴覚的インタフェースが、初心者の機器操作学習過程に及ぼす影響を,実験的に明らかにする点である.すなわち,メニュー選択時に,その階層の深さに対応した複合音のフィードバック条件が,単音フィードバック条件に比べて,機器操作学習を促進するかどうかを,操作時間やエラー数などの量的データ,操作感やプロトコルなどの質的データに基づいて検討した.
実験1では,25人の大学生被験者が,電子手帳の操作キイをパソコン画面上に表示し,フィードバック音をスピーカから出すシミュレータを用いて練習課題と操作課題をおこなった.さらに,メニュー構造についてのメンタルマップを書かせ,操作感に関する評定を求めた.被験者は,音インタフェースの異なる3条件に割り当てたその結果,複合音フィードバック条件は,階層に対応した単音フィードバック条件や,入力フィードッバックだけの統制条件に比べて,課題遂行時間が有意に短かった.また,この傾向は,コンピュータの使用経験が長い者ほど顕著であった.さらに,メニューに関するメンタルマップの正確さがメニュー選択数を減らし,その結果,課題遂行時間が短くなることが明らかになった.なお,操作感に関しては有意差はなかった.
実験2では,20人の大学生被験者が,(実験1よりもメニュー階層が複雑な)電子手帳シミュレータを用いて練習課題と直後と1週間後に操作課題をおこなった.被験者は,音インタフェースの異なる2条件に割り当てた複合音フィードバック条件は単音フィードバック条件にくらべて,直後と1時間後とも課題遂行時間が有意に短かった.なお,操作感に関しては有意差はなかった.以上の2つ実験結果に基づいて、インタフェースにおける複合音利用が,メニュー構造の理解を助け,機器操作学習を促進する可能性について検討した.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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