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マイクロダイアリシス法を用いたアルコールの心理作用に関係する脳内物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 07710053
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

中村 直人  浜松医科大学, 医学部, 教務員 (30211436)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードラット / マイクロダイアリシス / アルコール / ドーパミン / セロトニン / サルソリノール / ノルハーマン
研究概要

マイクロダイアリシス法を用いて、アルコール代謝関連物質の脳内モノアミン系に対する作用を検索した。
実験動物にはWistar系雄ラットを用いた。脳透析部位は側坐核とした。アルコール摂取により内因性に生成されるアルコール代謝物質としては、サルソリノール(テトラヒドロイソキノリン誘導体の一つ)とノルハーマン(β-カルボリン誘導体の一つ)を用いた。薬物(10μM〜1mM)の注入はマイクロダイアリシスプローブを介しておこない、採取した透析液中に含まれるモノアミンとその代謝物質は電気化学検出器を用いた高速液体クロマトグラフィー装置で分析した。
その結果、サルソリノールの投与により、モノアミンの細胞外濃度の著明な増加と代謝物質の著明な減少が認められた。サルソリノールによるモノアミン放出作用は、セロトニンに対してより選択的であり、テトロドトキシン(2μM)によって阻害されなかった。また、その効力は、代表的なモノアミンリリーザーであるメタンフェタミンと比べると、ドーパミンに対しては約2.6倍、セロトニンに対しては約783倍強力であった。一方、ノルハーマンの投与は、ドーパミンの細胞外濃度の弱い増加をもたらすが、代謝物質に対しては有意な影響を示さなかった。
以上の結果から、アルコールの脳内モノアミン系に対する作用の一部は種々のアルコール代謝物質を介する可能性があることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] D.Nakahara: "Effect of brain-stimulation reward and immobilization stress on serotonin metabolism in rat medial frontal cortex and nucleus accumbens: A microdialysis study." A.Takada and G. Curzon(Eds.), Serotonin in the Central Nervous System and Periphery.97-102 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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