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失語症者の非言語的コミュニケーション行動の評価-語用能力を測定するための行動尺度の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 07710103
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

三田地 真実  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (10209265)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード失語症 / 非言語的コミュニケーション / 語用能力 / 行動尺度
研究概要

本研究で対象としたのは、失語症群8名(重度4名、中〜軽度4名;男女各4名;若年者4名、老年者4名)と年齢、性別、学歴をマッチングさせた健常群(4名)であった。ビデオ録画し分析対象としたのは、自由会話場面5分、課題場面(絵カードのポインティング)5分であった。実験者側が話をしている時、被験者は「聞き手」、実験者が話をしていない時、被験者は「話し手」と定義し、分析方法に基づきビデオ録画を分析した。
1.自由会話場面の分析結果;
(1)話し手と聞き手の比率;いずれの群(失語・若年・重度、失語・若年・軽度、失語・老年・重度、失語・老年・軽度、健常・若年、健常・老年)においても、被験者が話し手である比率の方が高かった。しかし、健常群に比べ失語群はその比率が高い傾向にあった。これは、二者が会話を遂行する上で対等でないことを示している。
(2)話し手と聞き手のturn-takingの回数;5分間のturn-takingの回数は25〜30回であった。ただし、失語・老年群では重度者・軽度者共に15回と他の群より低い値であった。
(3)話し手・聞き手の場合の視線方向;「実験者を見る」視線方向は、全群において話し手の時より 聞き手の時の方が高い割合であり、先行研究の結果を示唆するものであった。しかし、この比率については健常群、失語群においてばらつきがみられ、健常群より失語群の方がその差が顕著であった。
(4)視線方向のchangeとturn-takingの回数の関係;若年群では失語群、健常群のいずれもこの二つの値が近似値となった。老年群では一貫性はみられなかった。
2.場面による差異:自由会話場面と課題場面ではturn-takingの様相が全く異なるものであった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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