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被援助者の視点による「援助-被援助的人間関係」の心理的過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07710109
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関大同工業大学

研究代表者

松浦 均  大同工業大学, 工学部, 講師 (90257577)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードボランティア活動 / 救援行動 / 援助活動 / 阪神大震災 / 援助コスト
研究概要

本研究では、援助を受けた側の心理的過程を記述し解明する目的で計画したが、実際に協力要請をしたボランティア団体が地震直後より阪神大震災ボランティアとして活動を始めたので、結果的にボランティア活動に関する調査という形になった。被援助者側へのアンケートは、実施機会を見いだすことができず今回は差し控えた。ただし機会を見つけて今後も調査を続けていく方針である。
協力を要請したボランティアグループは名古屋に在り、現在も震災地域で活動中である。本研究では、援助に関するコストが援助者の活動内容によりどう相殺され、援助者がどのように自己分析しているのかを明らかにした。また、名古屋という遠方から震災地域へわざわざ出かける理由を解明するために、援助活動への動機についても解明した。結果は平成8年度の心理学諸学会において報告する予定である。
結果を要約すると、援助に関するコストは、労力コストにおいてかなり高く見積もっているが、それが被援助者の立場に置いてみると、その成果が十分ではないと評価している傾向がある。しかしながら、多くが学生であり、自己の経験において役に立ったと感じている部分はかけたコストと相殺できていると考えられる。自分の力量としてはぎりぎり精一杯と感じながらも被援助者には未だ不足という認識は、被援助者側から見たときにいかに映るのかを次の機会に対応させて検討しなければならない。それから、遠方から救援活動に出向くことについては、打算的な動機はほとんどなく、人道的なものが顕著であった。今回は緊急を要する事態でもあり、そもそも考える前にまずは行動できるような人が救援活動に赴いていったということが理解できる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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