• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

集団コンフリクトに伴う態度変容過程

研究課題

研究課題/領域番号 07710122
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関プール学院短期大学

研究代表者

中村 淑子  プール学院短期大学, 秘書科, 助教授 (40175998)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード集団討議 / コンフリクト / アイデンティティ / 自己カテゴリー化理論 / 集団成極化現象 / 反成極化 / 政治的態度 / 革新現象
研究概要

討議集団に生じた意見の不一致が、態度変容に及ぼす影響について検討した。集団討議が態度変容に及ぼす効果としては、討議前よりも態度が極端になる集団成極化現象が知られている。有馬(1990b,1994)は、討議の結果意見が一致しなかった集団において、通常予測される方向とは逆の方向に態度が変容する反成極化現象を見いだした。本研究では、この反成極化現象がなぜ起こるのかについて、自己カテゴリー化理論を援用した仮説をたてた。自己カテゴリー化理論によれば、成極化現象は、集団の典型性に自己を同一視させようとする動機から起こるものである。しかし、反成極化現象に示されるような革新現象は、むしろ、集団のカテゴリーから脱しようとする動機から起こるのではないかと考え、次の実験を行った。
大学生187名、短期大学生158名を対象として、国政選挙を模した実験を行った。討議前に、政策に関する意見項目に個人で回答する。その後、「一般的な大学生は政治的に保守的(革新的)であると言われている」というカテゴリー化の教示を行った。討議集団は「保守新党」か、「リベラル新党」のいずれかの政党を選び、政策をまとめる。討議が一つにまとまらなかった場合には二つの党に分かれる。討議後の個人回答と討議前の個人回答の差を態度変容量とした。実験の結果、分裂集団に反成極化現象が見いだされるのは、討議前に自己の態度と同じカテゴリー化が行われた条件であることが示された。以上の結果より、反成極化現象は、自他の差異が明確でない状況で、自己アイデンティティを明確にしようとする過程であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 有馬(中村) 淑子: "集団間コンフリクトによる態度変容と社会的アイデンティティ" プール学院短期大学研究紀要. 第35号. 199〜216 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 有馬(中村) 淑子: "集団内コンフリクトに伴う態度変容" 日本社会心理学会第36回大会発表論文集. 288〜291 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi