• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

メディアをめぐる戦後日本のジェンダー分析-テレビにおける家族像とジェンダー

研究課題

研究課題/領域番号 07710138
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

坂本 佳鶴恵  お茶の水女子大学, 文教育学部・哲学科, 助教授 (60201521)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードメディア / 女性 / テレビ / ジェンダー / 家族
研究概要

資料の収集および分析は続行中であるが,ここまでの分析と結果について報告する。本研究では,まず,ホームドラマを中心とした文献や既存の調査の収集をおこない,特にアメリカの番組との関係と,映画におけるホームドラマとの比較を検討した。また,新聞記事の投稿欄と『主婦の友』の記事を複写・整理し分析を行っている。その結果,以下のような基本的事実が明らかとなった。
日本におけるアメリカのテレビ番組は,1960年代前半は隆盛であったが,1964年を頂点として減少し,1980〜1982年のゴールデンタイムの番組はほとんど国産番組であった。国際的にみても,日本のテレビ文化は極端に内閉的状況にあり,また,輸入番組の多数はスリラ-・アクションものである。したがって,1960年代後半からのホームドラマやメロドラマは,国内の特殊な需要におうじて展開していったものと思われる。
テレビのホームドラマをそれ以前の映画における内容と比較すると,1970年代のテレビ調査では,テーマ的には,1950年代からの映画におけるホームドラマとほとんど変わらないが,テレビ時代のホームドラマ・メロドラマでは,職業をもっている女性がより多く描かれた。この有職率は,当時の実際の女性の有職率より高く,離死別者や独身者の登場が多いことが一因となっている。視聴率よりも,受けとめられ方・好まれ方に,世代による差が出ている。このことから,テレビにおけるホームドラマは,常識以上に女性が職業をもつことを好意的に描いていたこと,また関わり方の世代差が予想され,女性の世代別の受容分析が重要であることが判明した。記事分析は現在続行中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi