• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

地域のQOL指標としてのCommunity Satisfactionと健康指標

研究課題

研究課題/領域番号 07710148
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関愛知県立看護大学

研究代表者

中山 和弘  愛知県立看護大学, 看護学部, 講師 (50222170)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード生活の質 / QOL / コミュニティ / ソーシャル・サポート / 健康指標 / Community Satisfaction / 住みよさ / 社会指標
研究概要

本研究では、地域における人間関係に対する評価、とくに地域でのソーシャル・サポートに結びついていると考えられる住民のコミュニティ意識に対する評価が、どの程度QOLの構成要素となっているかを明らかにすることを目的とした。ここでのQOLには、すでに欧米で測定が試みられてきたCommunity Satisfactionに近い概念として、「住みよさ」をはじめ、「定住意志」「地域への愛着」を用いた。さらに、健康という面から主観的な健康指標についても検討することとし、健康度の自己評価、自覚症状、および抑うつ尺度としてCES-Dを用いた。具体的な地域の環境についての評価の項目としては、地域住民のコミュニティ意識に対する評価尺度とともに、これらと比較するものとして、自然や景観などの快適性、犯罪や事故の危険性、施設や交通機関などの利便性の3つの尺度を用意した。
対象地域は愛知県名古屋市とし、伝統的な住宅地域と新興の住宅地という2つの地域を選定し、30〜74歳までの女性300名ずつ合計600名を住民台帳より無作為抽出した。調査は、自記式の質問紙を使用し、依頼による配票留置法を用いた。調査期間は平成8年の1月〜2月であり、回収率は、全体で77.5%であった。
重回帰分析の結果、伝統的な地域と新興の地域のいずれにおいても、住みよさ、定住意志、地域への愛着は、地域住民のコミュニティ意識に対する評価と有意な関連を示した。それはとくに伝統的な地域において顕著であり、この地域では自覚症状でも有意な関連がみられた。地域の生活の質の測定において、地域の人間関係やコミュニティといった人的な環境は不可欠であることが確認できた。とくに、高齢化した伝統的な地域においては、新興の地域よりも、そのコミュニティ意識への評価尺度の分散が有意に大きいことにも注目する必要性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2018-03-12  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi