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セルフ・ヘルプ・グループに対する専門職の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07710157
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関日本女子大学

研究代表者

丹野 真紀子  日本女子大学, 人間社会学部, 助手 (10257066)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード人工透析 / セルフ・ヘルプ・グループ / エンパワーメント / 適応能力 / ソーシャルワーク
研究概要

今年度の研究では、腎臓病患者で、人工透析治療を受けている患者のセルフ・ヘルプ・グループと彼らにかかわっている医療ソーシャルワーカーについて研究を進めた。その中でも特に、セルフ・ヘルプ・グループにかかわる医療ソーシャルワーカーの役割について、患者の身体状況とソーシャルワーク援助の関係性、また、患者の適応能力とソーシャルワーク援助の関係性について研究した。
ソーシャルワーク援助については、医療ソーシャルワーカーに聞き取り調査を行い、患者とソーシャルワーク援助の関係について考察した。
透析患者への援助を考えた場合、透析導入1年未満の患者に対しては、導入の不安の中で、患者同士の機能を結びつけながら、相互にケアできるように結びつけていくことが必要になる。ソーシャルワーカーは社会資源を活用しながら、透析患者の適応能力を高めるようサポートし、他の透析患者のパワーを活用していく。安定期には、実際の透析患者に対するソーシャルワーク援助は減るため、ソーシャルワーカーは少ない援助量の枠の中でいかに患者のエンパワーに影響を与えるかというような対応の仕方が重要になる。そのためには、セルフ・ヘルプ・グループとしてある患者会を活用しながら、患者自身がエンパワーメントできるように結びつけていく側面的援助が必要とされる。透析患者の適応能力は、患者の身体状況が悪化してもそれに伴い低下していくものではなく、逆に増加していくと考えられるため、ソーシャルワーク援助はその点を考慮に入れ、セルフ・ヘルプの機能を生かす援助が重要になると考えられる。
今後は、医療ソーシャルワーカーが患者のもつエンパワーメントに対してどのようにサポートしていくか、その方法が課題になると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 丹野真紀子: "エンパワーメントの視点からみるソーシャルワーク援助に関する一考察" 社会福祉. 36. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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