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幼児の描画活動における人物表現の発生とその変遷

研究課題

研究課題/領域番号 07710190
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関岡山大学

研究代表者

高橋 敏之  岡山大学, 教育学部, 助教授 (80226860)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード特定幼児 / 描画活動 / 人間画 / 退行的現象 / 揺らぎ / 表現 / 数量的分析
研究概要

I.問題
本研究の大きな主題は、幼児の描画活動の発達過程に発生する人物表現について特定幼児を観察対象者に縦断的研究を行い、その発生と変遷について詳細な考察を試みることである。つまり、一つの事例ではあるが以下のような設問に答えようとするものである。【1】自発的描画活動における通算描画枚数の何枚目に、幼児は人物表現に到達するのか。【2】幼児の人物表現は、発生後どのような発達路線を歩むのか。【3】生活環境の中での刺激によって、描画はどのように変化するのか。【4】幼児の人間画において、脚はどのような契機によって、いつ記入されるのか。【5】人間の感情や状態を描画に表現し始めるのは、いつか。そこで本研究は、2歳6カ月9日目から2歳11カ月19日目までの24週間を特定幼児Kの人間画・第1期とし、その期間追跡調査して得られたすべての描画表現の中から人間画を抽出してその変容に考察を加える。
II.結論
一つの事例であるが特定幼児Kの場合として結論を以下にまとめる。それぞれの末尾にKの年齢を記する。【1】自発的描画活動の通算描画枚数・1447枚目に人物表現に達した(2歳6カ月9日目)。【2】人物表現は、発生後単純な発達路線を歩まず、振動あるいは揺れをもっている(2歳6カ月5日目〜2歳11カ月19日目)。【3】一般的に言われているように、幼児の描画はテレビの影響を受けると思われる(2歳8カ月16日目)。【4】頭足人の発生は、動物画を契機とする場合が考えられる。通算描画枚数1663枚目・人間画34枚目に脚と足の記入が始まった(2歳9カ月8日目)。【5】通算描画枚数1704枚目・人間画47枚目に、自分の『泣いている顔』を描いた。これが、人間画に感情を表現した始まりである(2歳9カ月30日目)。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高橋敏之: "特定幼児の描画活動における人間画の発生とその退行的現象" 『美術教育学-美術科教育学会誌-』. 17. 143-154 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋敏之: "特定幼児の人間画・第1期における表現の揺らぎ" 『大学美術教育学会誌』. 28(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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